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RSSフィード [245] 即興三語小説 ―桜散る季節―
   
日時: 2015/04/05 21:36
名前: 朝陽(代理) ID:HE.cEyX6

主催者様がしばらくお越しになれないとのことで、一時的に代行させていただいております。常連さんも飛び入りの方も、どしどしご参加ください!
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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。
▲お題:「夜桜」「いいね!」「吟醸」「新生活」「手始め」の中から好きなものを三つ以上選択
▲任意お題:なし
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:なし
▲投稿締切:4/12(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

メンテ

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Re: 即興三語小説 ―桜散る季節― ( No.2 )
   
日時: 2015/04/06 00:40
名前: 星野日 ID:0/aUwkuI

 今夜、桜に行かないかとロボットの輝号は言った。夜桜? お墨は首を傾げる。
 薄白い桜が照らされて淡く黄色づいてきっと美しい夜桜だぞ。確かに良さそう、でもお父さんが許してくれるかしら。なに、熊吉は昼間の花見で他所から吟醸をくすねてきた。きっと今夜はそれを飲んでぐっすりと寝てしまうだろう。でもおばあさまも今夜は外に出てはいけないと。なに、昔の人間は夜を恐ろしがるものなのだ。
 その夜は春にしては冷たい夜で、お墨は待ち合わせの場所で輝号を見つけると腕の中に飛び込んだ。
 二人は去年の暮に籍を入れたが、二人だけの新生活がはじまるわけではなく、妻のお墨は祖母、父と共に住み、夫の輝号は一人別居を与えられているというようだった。父と輝号が不仲のためだ。
 満月が照らす桜を、互いの体温で暖を取りながら見上げる。ふと雲ひとつないのに、月が欠けはじめた。驚いて言葉を失うお墨に安心しろと輝号が笑いかける。あれは月蝕というただの自然現象だ、と。ほらいま流れ星を見たか。ふたつ一緒に見えるのは珍しい。駆け落ちとも、空の泪とも言うのだ。
 そんな話をしながら、夜空とも、桜ともいえず、二人は石の上に腰を下ろし、見上げるのだ。
 お前の父は、と輝号が呟いた。

 お前の父は昔から、子供には見せられないとよく言って何もかもをお前から遠ざけた。そうやって見せるもの見せないもの、教えるもの、知らせないものを選んで育ったのがお前だ。私の父もそういう人であった。私はその境遇を特に厭わず、明日も明後日も一年後も、死ぬまで今日の続きだとでもいうように同じ毎日を送っていた。父が死んで初めて、私はは私が信じるべきものを知らず、私が望むべきものを知らず、私がすべきことを知らなかったのだと気がついた。

 そんな話をしているうちに、お墨には悪気がなかったのだがあくびがでた。
 年寄りの話を聞かせて悪かったなと輝号は苦笑いをする。そんなことはない、輝号の話はいつも面白いとお墨は言った。
 互いに離れがたくてしばらく無言で抱き合ったのだが、お墨がうとうととし始めるともう帰ろうということになった。
 ロボットは永遠に生きることができるそうだ。
 人間と恋をする、最高の幸せを得るという。その恋人が死ぬと最大の不幸を味わい、死ぬのだという。


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やはり落ちがない

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