Re: 即興五語小説 ―もう一日休みが欲しいGW明け― ( No.9 ) |
- 日時: 2013/05/13 23:56
- 名前: 星野日 ID:0M3PeNfE
いの一番に投稿された作品が消えてしまっているようなので、現在掲載順に。 卯月さんの感想を読んで、霙さんの作品読まなかったのはちょっと損した気分になりました。。。。!!
> 自作 「金曜日が待ち遠しいよ。でもそれは土日がキラキラしてるからじゃなくて、月曜日のゴミ出しを忘れたからだよ。そんなかんじの積み重ねで5年もたったよ」みたいな話を書きたかった。思いついた時は、これすごく面白いんじゃね!と思ったけど、書いてみたらそんなことなかったという……!! 「雑草」「それは病気です!」は、普通に入れ忘れました……すみません。 > 卯月さん > カエルのミイラを見たことがあります。 世にも奇妙な物語とか、アウターゾーン的な話で、なんかへんてこりんな怖さというのか、すごく好きなタイプの雰囲気でした。 怖いというには何もなく、不気味というにはひょうきんというか。なんだかよくわからないけど秘密にしなければいけない話があって、子供に話したら友達が聞きに来て、おいおいと思ってたらその親も聞きに来て、ちょっとまずいぞと思ったら、カエルが来てって、なんかこう、ワクワクとかじゃないんですけど、読んでいてニヤニヤしますね。 ちと細かいことですが、カエルがPCから出てくるシーンで 『アンパンを食べながらインターネットをしていると、突然軍服を着たりりしい顔をしたオレンジ色のカエルがPCの画面に映った』という文章。 ここまで、子供に話した、友達が会いに来た、大人が会いに来た、と来ているので「然軍服を着たりりしい顔をしたオレンジ色のカエルが」くらいまで読むと、先入観で玄関かなんかのチャイムがなってそこにカエルがいたのかというイメージを意外ていたので、PCに写っていたという言葉がちょっと頭に入りずらかったかも。「アンパンを食べながらインターネットをしていると、突然PCの画面が暗転して、軍服のカエルが写った」とかワンクッション「どこに」を置いたら違うかもなとかなんとかおもったりおもわなかったり(どっちだ) いや、面白い面白いというだけなのも芸が無いので言ってみただけなのですが、それはともなく良い作品だったと思います。 > しんさん > ――タスケテ! ボクハココニイルヨ! この時に出会った少年と少女が、この後、「ねえ、学校の裏でまた声を聞いたよ」「言ってみよう」みたいな感じに街のいろいろなところに言って、小さい物語を積み重ねていく……というところまで妄想しました。 ちょっとだけ変わった力を持ってる同士のボーイミーツガールとかいいですよね。子供の頃、児童文学が好きだったんですが、こういう話に出会うとウキウキしながら読んでいた覚えがあります。カエルのミイラみたいな、普通なら「うわ、きたね」とか思いそうなものに対して、「こいつは自分と一緒だったんだな」と互いを重ねあわせて同情するところも、なんか少年の優しさというか、そういうのがあっていいですね。 読んでいて思ったのですが、これくらいの長さの作品は、もっと視点の位置を意識して定めると読みやすくなりそうです。 例えば「そう思うと、健は逃げ出すように、走り去った。」という文章とか。「そう思った」時の視点は建くんの内部に入り込んだ視点なのですが、「逃げ出すように」「走り去った」という表現は、彼を外側から見ている(去るのを見守っている?)ような視点といいますが。立ち位置が退いたり寄ったり立ったり座ったり、みたいな(?)。ところどころ視点があやふやな印象を受けました。 お話の雰囲気的には、主人公に寄り添うような視点を一貫する演出がいいのかなあ、と。 それとなんとなくですが、「それは病気です!」の使い方には苦労したなという気がしました(笑 > Azuさん > これは、ある男が失敗した話である。 世にも奇妙な物語第二弾……自分もこういう方向で攻めればよかったと後悔した……! いきなりカエルのミイラがあって「僕をさわれば、幸運になるよ!」とか言われて「え?え?」ってなってる感じが可笑しいですね。よい引きこみのある冒頭だと思います。 そしてそこからの「ありがとう僕の人生成功したよ。もう死んでもいい」「じゃあ死ね」「眼を覚ますと病院でした」「起業して失敗しました」というなんかハイスピートな展開が、すごくリズムよくて、面白いなあ。 と、ここまでが結構好きなので「男はどうなったのか興味があるだろうか」あたりのメタ演出などは、なんとなくここまでの物語のに入り込んで加速してきた読書感を、がくんと失速させてしまって、ちょっと勿体無い。 途中までのスピートに載ったまま、最後までとばして追われたら、結構すごいのではないでしょうか……!
> マルメガネさん > 残照がオレンジ色の物憂げな夕焼けとなって、ー―… この作品冒頭の干からびたカエルで暑さを表現しているところにやられました。ここのところの感想だけで、本気出せば原稿用紙2枚書ける(ぇ。美味い比喩だなあ。カエルのミイラとかいうお題出されて、ぱっとこういう表現に変えられるのはすごい。じりじりした、かげろうが揺らめくようなカンカン照りの日中が脳裏に浮かんで、うおーってなりました。 んで、意図しているかはわからないんですが、そんな中で出てくるマダムと看護婦の、本当に二人なんだか、それともかげろうで二人に錯覚しているのかみたいな感覚になる、ゆらゆらした続きの部分があって、またうおーってなりました。 この作品は、じわじわきますね。良い三語だったと思います。 卯月さんの感想を読んで思ったのですが、何かの続編だったのかな? しかし、前後の文脈関係なく楽しめたと思います。
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