Re: 意訳詩 ( No.1 ) |
- 日時: 2011/06/25 21:27
- 名前: うんこ太郎 ID:gB7YmWFU
アイルランドの詩人ヌーラ・二ー・ゴーノルの、「The Language Issue」の訳に挑戦してみました。「言葉(言語)の問題」というタイトルから察するに、アイルランドの歴史について触れた詩なのかもしれません。
ヌーラ・ニー・ゴーノル - 言葉の問題
わたしは わたしの希望を 川に浮かべる この小さな船 言葉の船に乗せて
アイリスの蔦で編み タールを底に塗りこんで 防水したバスケットに 幼子を乗せるようにして
わたしは 小さな言葉の船に わたしの希望を乗せる
川辺に生えた イグサの合間から 言葉の船をそっと流す 小さな船はたゆたい どこに流れ着くのか わたしには分からない
ファラオの娘に拾われた 幼いモーゼのように もしかしたら わたしの希望も いつかファラオの娘の 膝の上へと 辿り着くのかもしれない
※訳しきれなかったのですが、原文にはタールではなく、ビーチェマンとピッチをバスケットの底に塗るとあります。古代エジプトではビーチェマンとビッチをミイラに塗ることで、ミイラを湿度から守っていたようです。
Nuala Ní Dhomhnaill - The Language Issue
I place my hope in the water in this little boat of the language, the way a body might put an infant
in a basket of intertwined iris leaves, its underside proofed with bitumen and pitch
then set the whole thing down amidst the sedge and bullrushes by the edge of a river
only to have it borne hither and thither not knowing where it may end up; in the lap, perhaps, of some Pharaoh's daughter.
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