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RSSフィード [16] リクエスト小説をやってみる。
   
日時: 2011/03/05 23:46
名前: 片桐秀和 ID:pO0i6JW6

今回は趣向を変えて、リクエストされた小説を各人が書いて投稿するという企画をやってみます。お題などは特にもうけていませんので、いつも以上に自由に書いてください。
あと、作品の巻末にでも、自分が挑戦した小説がどんなリクエストによるものだったか書いていただけるのもいいかな、と思います。
締め切りは午前一時。ま、やってみましょう。できるか否かは、今は考えない。進め進めー。

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途中ですが…… ( No.4 )
   
日時: 2011/03/06 01:27
名前: 紅月 セイル ID:6qkIW6w6
参照: http://hosibosinohazama.blog55.fc2.com/

せつないラブコメは無理でした。
なのでせつない話を目指して。
明日完成させたいと思います……。


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「隣、いいですか?」
 夏公園の一角にある大きな樹の下で、俺は彼女と出会った。
 真っ白い日傘に白いワンピース、肌は陶器のように滑らかで色白で儚げで優しい雰囲気のとても綺麗な女性だった。
 思わず口に咥えたタバコを落としてしまいあわてて消す羽目になった。
「ど、どうぞ」
「ありがとうございます」
 ニコリと笑いながら彼女は日傘をたたみ俺の横に腰を下ろした。
「涼しいですね、ここ」
「そ、そうですね。夏に重宝しますよ」
「よく、ここにはいらっしゃるのですか?」
「ええ、まぁ……、仕事がない日は電気代節約のために」
「……、電気代、ですか?」
「あ……。す、すみません聞かなかったことに」
「くすっ……、面白い方ですね」
 幾ぶりだろうか。こんな無垢な笑い顔を見たのは。
 幾ぶりだろうか。こんな邪気の無い声を聞くのは。
 幾ぶりだろうか。こんなに心の奥が痛いのは。
 ――蝉が鳴く夏の昼下がり俺たちは出会ってしまった。
 ――ああ、俺はどうして彼女と出会ってしまったのだろう。
 ――どうして彼女と言葉を交わしてしまったのだろう。
 ――どうして彼女を好きになってしまったのだろう。

   ○

 蒸し暑い夏の夜。紅の月が見下ろす中を俺は黒いロングコートに身を包み目的地へと足を運ぶ。
 今日は久しぶりの仕事だった。
 懐で携帯が震えた。
「はい、もしもし」
『……NO.2、久しぶりの仕事はどうだ?』
「……まだ移動中ですよ、バーガンディー」
『ああ、それはすまない。君ならもう終わっているものだと思っていたよ』
「はぁ。買いかぶるのも止めてくださいよ。俺はそんなに仕事が出来るやつじゃないですよ」
『ふ……、こちらは期待しているということだよ』
「……。何ですかそれは。あなたの言葉とはとても思えませんが?」
『……守護神殺し(フェネクスキラー)。頑張ってくれよ。今回はかなり警備も厳しい。そして、大物だからな』
「はいはい、わかってますよ。……っと、そろそろ着きそうなのできりますよ」
『ああ。……期待してるぞ』
「……全く、思ってもいないことをすらすらと。よく言えるもんだ」
 携帯をしまい、代わりに俺の相棒を取り出す。黒く重厚なそれは――拳銃だ。オートマチック45口径の名も無き我が相棒。
「……さて、行くか」
 目の前に広がる豪勢な屋敷を見ながら気を引き締める。
 ……俺の仕事。
 それは――殺しだ。
 俺が所属するのは名も無い組織。日々殺しの依頼を引き受け遂行する、ただそれだけの組織。今日もそう。名も知らぬどっかの金持ちの女を殺しに行く。
 ただそれだけだった。

   ○

 屋敷に忍び込むのは簡単だった。あらかじめ敷地の図面と監視カメラの位置や警備員の徘徊時間を知らされていた、あらかじめ屋敷の鍵を全て受け取っていたということもある。
依頼人はよほど目標を殺したいらしい。何はともあれ、俺は簡単に今回の目標のいる部屋へとたどり着けた。
 ドアに近づき耳を澄ます。気配は確かにあり物音は無い。


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せつない話を(ry。

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