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RSSフィード [263] 即興三語小説 ―「錦鯉」「ミッドナイト」「あこがれ」―締切8/30に延長しています
   
日時: 2015/08/23 21:47
名前: RYO ID:tIKDZA7U

来週は24時間テレビらしいですね。
24時間テレビは、番組の内容以前に、
夏休みの終わりにあるから嫌いでした。
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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。
▲お題:「錦鯉」「ミッドナイト」「あこがれ」
▲任意お題:「短編」
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:なし
▲投稿締切:8/30(日)23:59まで 8/23から8/30に延長します。
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 ―「錦鯉」「ミッドナイト」「あこがれ」―締切8/30に延長しています ( No.3 )
   
日時: 2015/08/29 18:50
名前: マルメガネ ID:ArVVMI.o

R-18

 一夜


ミッドナイトの色町は、今も昔も変わらない華やいだ賑わいを見せる。
 道行く雑多な人の群れ。欲望とあこがれに満ちためくるめく夜の世界。
 色町のシンボル的な存在になっている八角楼に明かりが点ると、色町はいっそう華やかさと賑やかさも増してくる。
 八角楼に住み込みで働いているシンは、あてがわれたシンプルで小さな部屋に暖かみのあるぼんやりした明かりを点すと、窓の外に輝くネオンを眺めため息をついた。
 とても男とは思えない少女に似た可愛らしい顔つきをした彼は、これから夜の営業をしなくてはならない、と思うと、外でうごめく雑多な人がうらやましくなってくる。
 嫌、という仕事でもない。ただ池の中に飼われている金魚か錦鯉のように自由がない、ということになるのだろう。
 しばらく窓の外を眺めていると、不意に業務用の携帯が鳴った。
 ため息をついてその携帯に出ると、一階フロントからだった。客からの指名があり、対応できるか、という連絡だった。
「準備は整っています。どうぞ」
 彼が了承し、携帯電話を切る。
 数多ある八角楼の部屋の中から、自分の部屋を探し出すことはできるのか、という心配はいらない。
 そこはフロントがしてくれるし、客が間違ってしまって来ても、案内できる自信が彼にはあった。
 業務用携帯が鳴ってしばらくすると、部屋に設置されている呼び出しベルが鳴り、部屋のドアを開けるとラフな格好をしていて長い髪を後ろで束ね、偏光サングラスをかけた背の高い青年が立っていた。
 それにシンは一瞬たじろいたが、
「ボクを指名された方ですか?」
と、立っているサングラスの青年に聞くと、
「ここだと思ったんだけど…」
と、少し困った様子でいた。
「どちらの部屋を指名されたのですか?」
「五階の西の端の部屋なんだが…」
「それなら、合ってますよ。ここの部屋で。どうぞ」
 シンがそう答えて、サングラスの青年を部屋に入れた。
 サングラスの青年は、シンの部屋のシンプルさと小ささに驚いた様子だった。
「小さくて、驚きました?」
「でも悪くはない」
 そんなやり取りをする。
 青年がかけていた偏光サングラスを外すと、美形で右目に黒い簡易眼帯が貼りついていた。
「では、始めましょうか」
 シンが言うと青年がこくりとうなずき、下着一枚だけ残して裸になる。
 ぼんやりと点った明かりに照らされた青年の体は、見かけによらずがっちりした筋肉質で、ところどころ大きな傷跡があり、背中には鯉の入れ墨があって、妖艶に見える。
その道の人かなぁ、と思いつつ、その青年の体にシンは見とれていた。
「驚いた?」
 ベッドにうつ伏せに寝ころんで顔をこちらに向けた青年が聞いてきた。
「いや、そ、その…」
 シンがあいまいに答える。心臓が高鳴り、ときめきを覚える。
 震える手にアロマオイルを取り、寝ころんだ彼の鯉の入れ墨が躍る背中のマッサージをする。
 シンが華奢な手を背から足に向かって滑らせると、青年は安堵に似た溜息と微かにうめき声をあげた。
「お兄さん。こういうところ好きなの?」
 シンが聞く。
「というよりは、こういうところで働いていたことがあるんだ」
「そうなんだ」
 そんなやり取りをする。
 仰向けになった彼の発達した胸筋と腕とをマッサージしていると、彼は心地いいのか軽く寝息を立て始めた。
「終わりましたよ」
 そっと耳元でささやいて彼をシンが起こすと、何か物足りないようなそうでもないような顔を彼がする。
 そのあとで青年とシンはセックスをしまくって、何度もシンは昇天した。
 ほんの数時間の短い間だったが、シンにはそれが一晩続いているような錯覚にとらわれ、コースの時間がきても気づかなかった。
 青年が帰る。
 彼の背を見送りながら、また来て欲しい、とシンは願う。
 その晩はその青年の指名だけだった。
 もう少し楽しい夢を見ていたかった、ともシンは思う。
 そしてまた日にちが過ぎ、シンは色町の八角楼からいくつかの交差点を過ぎたところにある喫茶室で、やって来た青年と出会った。
 青年はその道の人ではなくて、喫茶室の店員だったことをシンが知ると、ほっとしたようなちょっと残念な気がしてならなかったが、店員の青年は、くすり、と笑って耳元で、また今度行くよ、とささやいた。


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  珍しく自分としては長文になりました。
 しかし、内容が無いよう(泣)

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