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RSSフィード [231] 即興三語小説 ―「あけましておめでとうございます」ってかぶってたらしい―
   
日時: 2015/01/04 22:36
名前: RYO ID:y9zKqU0E

 あけましておめでとうございます。
 ことしのさんごは、れいねんとかわらず、まいぺーすになるとおもわれます。
 けっさくせんくらいできるといいかもしれませんが、なんとも……。
 ほそぼそとまいしゅうやっていきますので、よろしくおねがいします。

 ひらがなでかいてみました ----------------------------------------------------------------------------
●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。
▲お題:『狐』『御神酒』『遅刻』
▲任意お題:『人工衛星』
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:なし
▲投稿締切:1/12(月)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 ―「あけましておめでとうございます」ってかぶってたらしい― ( No.2 )
   
日時: 2015/01/05 22:22
名前: マルメガネ ID:8wC8MRMQ

 神官がうやうやしく御幣を振り、祈願祭を執り行っている。
 その神事の行われている場所は、宇宙センターの一角であり、発射台には最新鋭の人工衛星が搭載されている大型ロケットが空に向かってそそり立っていた。
 人工衛星の名前はアマテラス。古事記に登場する太陽の女神だ。
 集まった関係者はみな神妙な顔をして、神事をする神官と最新科学技術の粋を集めて建造した人工衛星アマテラスを搭載した大型ロケットを見やる。
 祈年祭が滞りなく終わり、御神酒が振舞われる。
 かわらけの盃に注がれた清酒を口に運んだロケット工学者のトキノ博士は、舌を刺すようなそれでいて灼熱感を覚えるようなその味わいに顔をしかめた。
「いよいよですね。先生」
 御神酒に酔ったのか少し顔を赤らめた所長が言った。
「ええ」
 短くトキノ博士が答える。
「ところで、この前にセンターに迷い込んだ狐はどうしましたか?」
 トキノ博士が聞いた。
「ええ、無事保護して、野に放ちました。殺生はいけませんからね」
 所長が博士に答えた。
 ふさふさとした尻尾をした狐がセンターに迷い込んできたのは、ロケットの建造も終盤を迎え、最後の点検が行われていたときだった。
 どこから入り込んできたのかは全くわからなかったが、ちょっとした騒ぎになって捕獲することになり、そのために貴重な時間がほんの少し削られたほどだったが、発射日時を順延するほどでもない。
 トキノ博士はその騒ぎを知っていただけに、ちょっと気がかりだったのだ。
「そうですか。それならよかったです」
 博士が胸をなでおろす。
 宇宙センターのある島は、もともと誰も住んでいない無人島だった。その無人島には様々な生物が住み、多様性に富んでいた。
 宇宙センターの建造にあたっては、近隣の島からかなりの抗議運動が展開され、メディアもこぞって記事ネタに取り上げ社会問題とさえなっていたところである。
 候補地もかなり挙げられていたのだが、結局この無人島になった。
 トキノ博士は宇宙センター開設以来、この島に移り住んだが、かなりの動物を目にするにつれ、少しばかり心苦しさを感じ始めていた。
 人工衛星アマテラスが搭載された大型ロケットが打ち上げの時を迎えたのはそれから数日後のことだった。
 遅刻することもなくいつもどおりに宇宙センターに行った博士は、秒読みが開始されるといつも以上に緊張していた。
「五秒前…四、三、二、一。発射!」
 ロケットが轟音と煙を巻き上げて、発射台から大空に向かって飛び上がっていく。
 打ち上げは成功だった。
ロケットブースターが切り離され、宇宙空間で展開した人工衛星アマテラスは順調に軌道に乗り、地球の周囲を周回しはじめたのだった。
 興奮も冷めやらない人工衛星の打ち上げが終わって、宇宙センターを後にした博士が自宅に戻る。
 山荘のような別荘のようなこぢんまりした自宅のログハウスに入ろうとしたとき、床下から狐が這い出てきて、博士は腰を抜かしそうになった。
 床下からは何かが鳴いている。
「生まれたのか…」
 床下を覗くと子狐がいた。
 狐は用心深いと聞くが、さしあたってここが安全とふんだのか、博士の知らない間に床下に巣を作っていたらしかった。
「お祝いづくしだな」
 博士はちょっぴり嬉しく思ったのだった。

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