Re: 即興三語小説 ―どうでもいいゴシップは平和の証― ( No.8 ) |
- 日時: 2013/06/20 20:59
- 名前: 卯月 燐太郎 ID:OwF0GrEg
[124] 即興三語小説 ―― 感想&返信
zooeyさん
この「即興三語小説」では長いほうの作品ですけれど、面白く読めました。 主人公の心理面がきっちりと描けているので、考えが伝わってきました。 構成もしっかりとしていますね。 主人公の背景がわかるように書かれていましたし、そのあとの少女とのやり取りも納得いくものでした。 導入部とラストに猫が出てきますが、ラストで、この猫があの少女かと一瞬思い「不思議系」を少し含んでいるのかと思いましたが、最後まで読むと、不思議系ではありませんでした。 主人公と少女がラストでは「猫なら、オレのところにだっている。光の中、二人でどこまでも逃げていく、猫みたいな女の子が。」という関係なので、主人公はどうして路地にいるのだろうかと思いました。コンビニでも買い出しに来ていて、「組」の者に見つかりそうになったので、隠れたのかな。 一言、説明があると、わかりすいですね。
雪国の人さん 「シンプル」読みました。
(ちなみにこの作品は、もう一度読んで、不足分があれば感想を書きなおします。一度読みで、理解していないところがあるかもしれないので)
「遠隔腕足」こちらの方は、もう一つわかりませんでした。 男と少女との援助交際のお金のやり取りで、男が少女に作品内で手を出さなかったのはわかりました。 こちら側の人間ドラマは面白かったです。 御作の場合は全体的に説明で話が展開しているので読みにくさがありますね。 エピソードで書くと全体の内容はわかりよくなると思います。 ラストは、よかったです。
●再読しました。 「遠隔腕足」の意味が分かりました。 本人が、自宅にいて離れた所で、手や足(機械でできた物)を動かせるということですね。 この作品では、そういった物が出回っている時代(近未来)になっているという話です。 そこに変態の主人公と純粋な少女との援助交際(一夜)のような展開が進行するという話です。 主人公にしても特に悪い人物ではなさそうで、コンプレックスを持っていてそれで少女に向かわせたのでしょう。 なかなか、味のある作品でした。
ただ、最初の感想でも書きましたが、説明的なのと、文章を続けて書いているので、読みにくさがあります。 読み手のことを考えて、読みやすい作品創りをお願いします。
サカノウエさん エピソードを具体的に描いているので、とてもわかりやすい作品になりました。 また使いにくいお題をさらりとラブコメで暖かさを感じさせるところなどは、よかったです。 内容につきましては、読み始めて「私ね、いい加減、森山先輩に告白したいな~って思ってるんですよ」この時点で、二人の関係はわかりましたが、話の展開のさせ方がうまいので、読んでいて楽しかったです。 主人公の優しさ、そして宮子の明るいキャラクターで少しドジなところがいいですね。 オチもよかったです。
しんさん 「胸にひそむもの」読みました。
難しいお題をストレートに使い、胸の中に夢と優しさを持ってくるとは、考えましたね。 話のバランスもよかったです。 杏子先生との保健室でのエピソードの描き方もよかったです。 杏子先生は、さすがに大人の対応ですね。 竹中という少女の個性もいい感じに描かれていました。
Azu さん「本音が聞きたい」読みました。
なかなか、いい感じですね。 面白かったです。 構成がいいのかな、内容がわかりよかったです。 博士が美少女で「本音をいわす薬」を研究していたんですね。主人公は「母親を助ける研究」これにコロリと騙されました。 オチは予知通りに美少女の博士とご結婚。 作品的には、ギャグ要素があり、楽しく読めました。
▲お題:「長い話」「挙動不審」「飲み薬」 ▲縛り:なし ▲任意お題:「おっぱい専門官」「淫乱」
上記のようにお題がありますが、いくつか入っていなかったようです。 まあ、ここは、参加に意味があるということで、よいということにしましょう。
マルメガネさん「漢方薬の効き目」読みました。
なかなか、いいですね。 掌編というかSSにもってこいの作品という感じです。 タツキが挙動不審に陥りそうなほど激しく苦い漢方調合薬を飲むのですが、そrが効いてくると眠れなくなる。興奮してでしょうね(笑)。 たぶんあの薬でしょう。 「慰めてあげようか?」 キリトの言葉が悪魔的な囁きに聞こえる。 そして、タツキはその薬がなんの漢方薬だったかに気が付く。 ちなみに導入部でタツキがなんのために漢方薬を飲むのかを書く必要があります。 それと「コウ」がどういった人物かを書く必要がありますし、「キリト」にしても、しかりです。男か女かわかりません。 この作品は少し練りこむと、かなり良くなります。
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●しん、さん
ご感想、ありがとうございます。
・卯月 燐太郎さん 題名:東京砂漠 時間制限とかあるので誤字とか気にしないでいいとおもうのですが、妙に気になったので書かせていただきます。 毒説→毒舌 の誤字? 意味はわかるし、わざとなのかな?
●毒説→毒舌 の誤字? <<誤字でした、ご指摘ありがとうございます。
中身がちょっとわかりにくいですね。精神病の男が、サソリと話すことが出来て、その精神病の一つの症状として、言葉が砂になるのかな? ラクダとサソリがいるのは、東京がこの男によって、砂漠化しているというかんじなのかな? もう少し説明がほしいところです。 卯月さんにはいつも感想をいただいているので、このサイトに掲載しているものをさらっと一つよんだのですが、三題では少し力をだしきっていないようにおもえます。お題を使用しつつ、短く書くことをこころがけていないでしょうか。できれば、短く書くのではなくて、物語をつくり、物語に必要な文章であれば短く書くことをあまり考えずに書いてみて欲しいと思います。
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>>中身がちょっとわかりにくいですね。精神病の男が、サソリと話すことが出来て、その精神病の一つの症状として、言葉が砂になるのかな?<< ●「東京砂漠」ということで東京で生活している人間は精神的に追い込まれている者が多いので、愚痴とかため息とかが砂になるということです。 それにより、東京は砂漠化するという話です。
>>ラクダとサソリがいるのは、東京がこの男によって、砂漠化しているというかんじなのかな? もう少し説明がほしいところです。<< ●ラクダとサソリは「上野動物園」だからいるということになっていますが、この作品の元になっている私の作品では、外国の砂漠が舞台でした。 今回は話を手っ取り早く東京の「上野動物園」にしました。
>>卯月さんにはいつも感想をいただいているので、このサイトに掲載しているものをさらっと一つよんだのですが、三題では少し力をだしきっていないようにおもえます。お題を使用しつつ、短く書くことをこころがけていないでしょうか。できれば、短く書くのではなくて、物語をつくり、物語に必要な文章であれば短く書くことをあまり考えずに書いてみて欲しいと思います。<<
●このサイトで私が投稿している作品と「即興三語小説」とは、出来がだいぶ違うでしょう。 「即興三語小説」では、アイデア(発想)を中心に書いています。 だから、自分の作品では、完成度の高さは求めていません。 「ネタ」と「アイデア」中心で「即興三語小説」は作品を創っています。
一方こちらのサイトに投稿してある作品はほとんどが、時間をかけて練り込んであるものです。 わかりやすく言うと、「即興三語小説」で創ったもののアイデアとかネタを練りこんで、本投稿するわけです。
あと、私は、感想をわりと真面目に書いています。 特に、本投稿されているみなさんの作品は。 これは、どうしてかと言うと、自分の勉強のためです。 もちろんこちらの「三語即興小説」のみなさんのアイデアとかネタも勉強になります。
――――――――――――――――――――――――――――――― ●感想への返信(しんさんから)
後半部分をぼーっと適当にかいたので、不安でしょうがなかったのですが、おもっていたよりも書けていたようでした。 お題は基本いつもストレートに使っているつもりです。そうしないと、あまり自然に消化できないのですよね。 短い文章で個性をかんじていただけたなら幸いです。
●サカノウエさんの書いている下記につてですが、これは「お題」をこなすために作者が書いたものと私は判断しました。 したがいまして、作品本来の完成度を高めるのが、目的ならば、導入部とラストはいらないと思います。
>>ただ、冒頭と最後のおっぱい専門官のくだりが、おっぱいになにが詰まっているか、それが変化した事はよく伝わったのですが、真ん中の学園風景がとてもほのぼのとして、すっかり浸りこんでいたので、ちょっと急にトーンが変わった気がして、引っかかりを覚えてしまいました。<<
●この場合の改善策。 杏子先生との保健室でのエピソードで、「おっぱい専門官」というお題を書きこめばよいだけです。 杏子先生は大人なので冗談のように主人公へ「おっぱい専門官」みたいね。と下記「A」のように言わせれば、卑猥さもなくて、すんなりと話に収まります。
A>>そのあからさまな視線にきづいたようで、杏子先生は「おっぱい専門官みたいだね」と、苦笑いをする。 「はぁ~全然見る目ないのね。だめよ、見た目ばかりきにしちゃ、それやってもらったんでしょ?」<<
お疲れ様でした。
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●サカノウエさん
ご感想ありがとうございます。
>>卯月さん
>>砂漠の話と思いきや実は、というところがとても好きでした。<< ●この作品はすでに別サイトの「三語」で描いた物でありまして、その時は本当の砂漠が現場で。男は「不倫」の末、自殺しに砂漠に訪れていて、最後に「なっとう」を食べたいと言い残すのですが、それを聴きつけたサソリが「不倫」って、おいしいのか? とか「なっとう」とタランチュラとどちらがおいしいのか? とか男の相手をするというお話です。
>>ただ、サソリの人間とはずれた思考の会話が少し掴みにくかったかな、と思いました。 (どちらかと言うと、コレは私の無知と読解力のなさのせいかもしれません…;)<< ●「コレは私の無知と読解力のなさのせい」いえいえ、そんなことはありません。 どの程度の書き方をすれば、読み手に通じるのか「三語」でいろいろとテストしているので、少々無理な展開になっています。
>>病みかけの男とサソリとの奇妙な会話がなんだかどんどん楽しくなりそうな雰囲気だったので、あっさりとそれが終わってしまって残念でした。しゃべるサソリという面白設定で、らくだ相手に話して入るのですが、やはりらくだがなんと言っているのかわからないので、男との掛け合いをするところがもっともっと読みたかったなあ、と思いました。<< ●以前「三語」で書いた作品はラクダがいませんでした。ジープに男が乗って砂漠に来たという話です。今回はラクダを入れて、読み手の反応を確かめてみました。
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***返信 チャットまた感想を有難うございました。 つい、オチをわかってもらえるかな?気づいてもらえるかな?という心配心でミスリードが弱くなってしまったのですが、楽しく読めたといっていただけて嬉しかったです。色々、ありがとうございました。 ―――――――――――――――――――― サカノウエさんの作品は「暖かみ」があり、また、わかりやすかったです。 難しい「お題」をうまくこなしていましたので「このやろう」と思いました(笑)。 御作の「ミスリードが弱くなってしまった」と言う点は、それがわかっていても、なおかつ読み進められる面白さがありましたので、作品のレベルは高いのでしょう。
お疲れ様でした。
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●zooeyさん
ご感想、ありがとうございます。
>卯月さん
サソリやラクダの醸し出す、なんというか少しやさぐれ感のある不可思議さが良いなと思いました。 一方で、物語としては、少し分からない部分があって、消化不良な感じになってしまいました。 そこにある含みを私が飲み込めていないのが原因のようにも思いますが。 男性だったら分かるネタだったりするんでしょうか… ただ、雰囲気で楽しむことができたので、良かったです。 ――――――――――――――――――――――――――――――
●拙作を解説するのもなんですが、こういう話になっています。 夜の店で遊びすぎた男の借金が増えて精神的にも問題を起こし、上野動物園の「ラクダの園」に入り込んだわけです。 「ラクダの園」は砂漠のような作りになっています。 サソリは暇さえあれば、自分が飼育されているゲージから抜け出して穴を通ってラクダの園の岩陰から顔を出してラクダと故郷の砂漠のことを話していたわけですが、「東京砂漠」という歌詞にもあるように、ある意味東京は人間の砂漠なのですよね。人間関係というか心が砂漠のようになっているということです。 だけど、それをそのまま書くと一般の小説になります。 私は不思議系の創作者なので、人間が愚痴やため息を吐き出すと言葉が砂になると言う発想で「東京砂漠」というタイトルにしました。 「おっぱい専門官」「オッパイ・パブ」これらで男が借金するまでになったので、だったら、「そういったところは面白そう」というサソリとラクダの発想で、砂漠でのオアシスという意味にとらえています。 だからサソリとラクダが、「オッパイ・パブ」に行きたいという話をしているわけです。
>>男性だったら分かるネタだったりするんでしょうか…<< 「東京砂漠」というタイトル通りの作品ですので、「東京砂漠」内山田洋とクール・ファイブを「YouTube」でお聴きすればわかります。 歌の方は男と女の話ですが、「東京」という都会が「人間の心の砂漠」というように描かれているので、私の作品では、もう一歩突っ込んで、それならば、人間が愚痴やため息を出すたびに言葉が砂になり、東京が砂漠になるという発想です。 それを東京に対して田舎(本当の砂漠の住人)のサソリとラクダが人間を相手に世間話をしているという感じですかね。
ちなみに「上野動物園」には現在「ラクダ」はいません。
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また、ご感想もありがとうございました。 猫のところ、盲点でした。 私はあまり不思議系な作品を書かないし、かなりそういう作品に疎いので、 指摘を受けて、なるほど、となりました。 気をつけていきたいと思います。 状況説明も必要ですね。 また、楽しんでお読みいただけたとのことで、 大変励みになりました。 ありがとうございました。
●zooeyさんの作品はほんの一部書き直せばよいだけのことだと思います。 読みやすいし、先がどうなるかの面白さがありました。 お疲れ様でした。
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●雪国の人 さん
ご感想、ありがとうございました。
>>卯月 燐太郎さん
>>とぼけた台詞回しとシチュエーションが良かったです。男が警備員に取り押さえられたあたりから少し切ない雰囲気を感じました。サソリとのやり取りは男の妄想だったのかと思ったのですが、男が連れていかれてしまった後も変わりなく話すのですね。それでちょっと切なさよりも読み始めて最初に感じたおっとりした雰囲気が続けて感じられまして、読後感が良かったです。さっぱりとした語り口というんでしょうか。ともかく面白く読めました。<< ●ある意味、人間の哀しさみたいなものを表しているかもしれませんね。 サソリとラクダはあんまり世の中のことを気にしていずに、男の相手になっていたようです。
>>手直しされる前の作品について、申し訳ないのですが、はっきりと「ここが違ってる」と指摘させていただけるだけの自信がないです。ごめんなさい。<< ●「手直しされる前の作品」はサソリが悲劇の主人公になっている「せつな系」の話です。 東京の砂はあんまり関係がありません。砂漠でナットウと不倫の話を聴いて、両方とも食べる物だと勘違いして、撮影スタッフの機材に紛れ込んで東京にやって来るが「ナットウも不倫」も口に合わずに、砂漠の夕日が沈む映像と、東京の夕日が沈む光に赤く染まりながらサソリが亡くなる、と言う話です。
>>最後の部分、吐いた言葉が砂になるシーンの部分は追加された気がしています。勘違いでしたら重ねてごめんなさい!<< ●よくお分かりですね、その通りです。後から追加しました。 そうしないと作品の質がもうひとつだったような気がしましたので。
>>東京砂漠というタイトルの描写がここでされてるのですね。言葉が砂になるというのは、男が精神的に参ってるように感じられてやっぱり切ないです。単純に「人間って、吐いた言葉が砂になるのか?」のところの「吐いた」と「砂」という文章の組み合わせからくる連想のせいかもしれないです…。<< ●「人間って、吐いた言葉が砂になるのか?」もちろんこれはあの男の問題だけではなくて東京中でそういった現象が起きているというか、「人間関係が希薄」という意味を抽象的ではなくて、具体的に目に見えるように表現してみました。
お疲れ様でした。
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