Re: 即興三語小説 ―GWはありましたか?― ( No.8 ) |
- 日時: 2013/05/06 03:10
- 名前: 昼野 ID:G2PDC5Bo
僕は懐中時計を地面に叩き付けて、バラバラになったそれに放尿をした。メタリックな懐中時計はさらに尿できらきらと光った。 「おい、馬鹿野郎」 と声がかかった。振り向くとそこには青柳がいた。思い出したくないが、こいつとは中学生の頃、好奇心で何度かアナルセックスをした。いまでは「馬鹿野郎」とか「この野郎」とかを、ふつうに言い合う、ふつうの仲だ。お互いに27歳のニートであった。 「何してんだ馬鹿野郎」と青柳。 「みればわかるだろこの野郎」と僕。 「どうでもいいか馬鹿野郎」 「そんなことより酒でも飲もうぜこの野郎」 そうして僕たちは酒場へ行った。焼き鳥が一本80円のところだった。あまり客はいなかった。 「最近どうだ馬鹿野郎」 と青柳は言った。 「死にたいぜこの野郎」 僕はそう答えた。 「まだまだ死ねないぜ馬鹿野郎」 「そうともこの野郎」 そう僕は答えた。 複雑な事も、青柳と会話することで、解消され、救われると思った。こいつを大切にしようとつくづく思う。
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