かんそう ( No.6 ) |
- 日時: 2013/07/22 19:30
- 名前: かたぎり ID:Opo0UrvM
星野日さん作
初めは散文詩のような感じなのかなと思いましたが、読んでいくとこれはやっぱり小説だ、と妙に納得しました。 引きのある書き出しの連続のようにも読め、全部とは言えないまでも、好きなセンテンスが多かったです。 まあ、三語になってないのがあるって突っ込みはあるんですがw。 うーんと、後なにが言えるかな。そうだ、引用が長くなるけど、お気に入りを挙げておこう。
ばあちゃんの住む古い家屋には、狸が時々遊びに来るそうだ。 「次のぽんぽこ選挙じゃ、どんだけ派手な雷鳴に化けられるかを争うみたいよ」 切った西瓜を弟と二人で食べながら、ばあちゃんのはなしを聞く。 午後は、怪我をした天狗が薬を分けて欲しいてやってきた。
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ボクの友達のダイスケ君は運動が苦手なのだけど、魔法が使えるすごいやつだ。 彼が右手をちょいちょいと振ると、ヨシコちゃんのスカートが掻き消え、先生のズラが飛び、雷鳴が鳴り響き、昼がまたたく間に夜となり、選挙で盛り上がる国会も古い家屋とかわり、太陽がピンク色になり、馬が人間の主人となる。 「ここまで世界が変われば、明日の運動会もなくなるよね」 と、ダイスケ君は照れ隠しにはにかんだ。 ボクも「ここまで世界が変われば」と言いながら、彼にキスをした。
僕が好きだったのはこのあたりです。
野中さん作
捉えどころがあるようでないようで、という感触の作品でした。 作り物のフクロウを生産する工場というのはどこかメルヘンチックで、でも主人公の生活はとても現実感のあるもの。その流れが僕には不思議でした。 孤独だろうと、雨風さけられる部屋の中から雷を見ることが好きで、温かささえ感じるという心理も、わかるような分からないような。 こう書きながらも、しかし自分はこの作品の雰囲気にどこか惹かれているとも思っています。 羽のとれたフクロウが手の中で温まるというイメージは好きでした。 まとまりがなくてすいません。
AZUさん作
主人公の淡い恋心の末路を描いた作品ですね。 祭りやらイベントの時に、勢いにのって告白して失敗した時の切なさを思い出しました。あれって辛いんだよなw。 文章や、構成では気になる点があるものの、作品自体が楽しんで書かれているように感じられたので、色々読みつつ書きつつ、続けていってもらいたいな、などと思いました。
自作
読み返すと雑さに驚きます。短時間で書いても、基本が出来ている人のは読める文章になるんですよね。 でも、私は楽しんで書いたので、これはこれで良しと個人的にはします。あー、楽しかった。 読みづらいものを読んで下さった方がいらっしゃれば、感謝と深謝を。
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