Re: 即興三語小説 ―そろそろコメント考えるのが面倒になってきた― ( No.1 ) |
- 日時: 2014/01/14 00:31
- 名前: 青空 ID:aj790fyc
足腰がなまってきた。最近、散歩のための散歩をしようと思う。つまりは、シェープ・アップだ。赤レンガの街並みを歩く。 ある店の前で人垣ができていた。 人の間をかき分けると立て看板がどうどうと立てかけてある。 『くさやバーガーが大ブーム 一個1000円』 一瞬、目を疑った。もう一度なぞるように見る。何かの間違いか、それともハンバーグのパン生地にくさやが挟まっているのだろうか? それに、ちょっと高額である。多くの疑問が胸を掠めた。くさやって、魚を腐らせて発酵させたあれか? 横を見ると女子高校生がキャーキャー言っている。 「くさやバーガーだって。ここのお店、最高においしいんだって、それに匂いもいいのよ」 「そうなんだ」 隣の女子高生を疑った。もしくは、自分の耳を疑った。 わたしは、わたしで、わたしなりに興味が沸いた。 夢遊病者の足取りで、神様を目指すように店内に入る。 「いらっしゃいませ。何になさいましょう」 店員がにこやかな笑顔で声をかけた。 「く、くさやバーガー1個。それと、オレンジジュースをラージサイズで」 わたしは、もしものときのために、心配であったのでオレンジジュースLサイズを強調して云う。もしものときは、ジュースで補って飲みこなせば、薬局の胃散にお世話になることもないだろう。 「お会計1500円です」 わたしはなけなしのお金をレジに出して、一目散で空いている席に着席をする。辺りを見回すと、カップルや女子高生、主婦や会社員などが、美味しそうにハンバーガーを食している。 これは、悪意か、はたまたパラレルワールドか、私は背中にたまのような汗をかいた。 息を整えてから、一気にハンバーガーを口に運び、頬張る。 (うまっっ) 肉が柔らかく舌の上で溶けた。それに、香りがどこか違った。 「ここのお店ね。ハンバーガーに高いラム酒を使っているみたいよ。そうそうCalvados use Server Yellow Amusement 略してクサヤで、ラム酒にカルバドスっていうブランデーが混ぜてあるの」 (なんのこっちゃ) 私は、近く少女の会話に、頭を抱えた。だが、美味しいので全部を食べきりジュースも飲みこなす。
そして、気づいた。シェープアップのためのダイエットはどうなってしまった、と
ーーーーーーーーーーー
食べたことないが、くさやは美味しい食い物らしいです。
|
|