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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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ワーズワース ( No.58 )
   
日時: 2013/01/26 20:37
名前: うんこ太郎 ID:g.Qaiyrk

 砂漠のなかにぽつんと人が歩いている、夕暮れの空で羊飼いが杖をついて休んでいる、ただ青い海のうえに船がただよっている、人間が広大な自然のなかにいる情景は、自然の雄大さをひきたてるのではないでしょうか。この詩も、ワーズワースがいるということで、水仙の花の広がりが伝わってくるのでは、という気もします。ワーズワースの有名な水仙の意訳に挑戦してみました。


水仙 ワーズワース


谷と丘のずっと上に浮いている
あの雲のように
さびしくさまよっていたときのことだ
突如として目の前に花の群れがひろがった
それは黄金にかがやく水仙の花だった
湖のほとりに、木々の下に
そよ風に吹かれては、揺れながら
水仙がダンスしているのだ
天の川をつくっている
ちいさな星々のように
水仙の花々は途切れることなく
湖の岸を縁取るようにずっと続いている
ゆうに一万もの花が咲いていたのではないだろうか
それらがみな顔をあげ、明るいダンスをしていた
水仙の横ではさざ波も一緒に踊るが
陽気な花のダンスにはかなわない
詩人でなくたって嬉しくなるだろう
こんなに明るい友が
一緒に居てくれるのであれば!
私はこの情景をただじっとみつめた
それがどれだけありがたいことか
その時には十分に分かっていなかったのだけれど
というのも、あれから、
寂しい思いやむなしい思いで
長椅子に身をあずけていると
わたしの孤独な心のなかに、
ときどき突然に
この時の情景があざやかに蘇るのだ
すると私の心はただ喜びに満たされて
あの水仙の群れと
一緒になって踊りだす

***

"Daffodils" (1804)

I WANDER'D lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host, of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.
Continuous as the stars that shine
And twinkle on the Milky Way,
They stretch'd in never-ending line
Along the margin of a bay:
Ten thousand saw I at a glance,
Tossing their heads in sprightly dance.
The waves beside them danced; but they
Out-did the sparkling waves in glee:
A poet could not but be gay,
In such a jocund company:
I gazed -- and gazed -- but little thought
What wealth the show to me had brought:
For oft, when on my couch I lie
In vacant or in pensive mood,
They flash upon that inward eye
Which is the bliss of solitude;
And then my heart with pleasure fills,
And dances with the daffodils.

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