ありがとうございます ( No.51 ) |
- 日時: 2012/11/27 11:23
- 名前: うんこ太郎 ID:H.38F7Fw
> 楠山さん いやあ、ありがとうございます。こういうやりとりは楽しいですね。
家長制度という発想なのですが、寒村の場合末っ子になるほど生活の場が厳しくなっていくだろうと想像します。そこへ明治から人口増加に加え外国が身近になって食も豊だと知ったわけですね。都会へ出るという発想は貨幣的発想と思いますし、地方の貧しい村はまず食いものを求めたことでしょう。 > そうなんですね。明治維新が移民には深く関係していて、地租改正で地租を納められない農民たちは土地を売り払って、それで失業者が増えて、結果として多くの人が他国へ出稼ぎに行った。一方で南米諸国は農業を中心に人手不足だったので、日本と受け入れ先の国での利害が一致した、これが移民の構図ですね。そしてバブル期・円高期には、今度は南米の日系人たちは日本に出稼ぎやって来ました。これは逆方向の移民などとも言われましたが、どうも複雑な心境になってしまいます。
そんな理由もあって?移民が増えたと思いました。でも帰国できた人はよほど成功した人か、網元の親族の一握りの人たちだったかもしれません。二世あたりになると、移民先の影響のほうが強く、日本は自分たちを捨てた国なんて思うかもしれません。
> これはとてもおもしろいポイントで、二世以降やはり移民先の影響が強く、だんだんと言葉も失ってしまうわけですが、それでも日本人というものが残っているんです。ペルーに行ったときに、日系三世の会社経営者と話しをする機会があったのですが、家には仏壇が置いてあると言っていました。彼はアメリカンスクールで教育を受けて、英語でペルーの歴史を学んだと言っていました。日本語はまったくできず、まだ若いのにメルセデスを乗りまわすような、ちょっと日本人が想像する日系人とはかけ離れた印象だったのですが、それでも仏壇には思い入れがあるようで、こういうところに日本人の濃さのようなものを感じてしまいました。
ということを大大大大前提に一歳未満の脳みそでウケ狙いで、訳を参考にN.41を読んでみます。
> 一歳未満というと、脳みそが元気なときですね! ウケ狙いなんてとんでもない、ありがとうございます。そしてお恥ずかしい。自分には誤訳がありました。
私たち(移民一世の)日本人はアメリカに住んでいても日本の感覚と日本の風習(pride)と日本の考え方で全て日本人らしい感覚と考えで生きていても何事も無く問題もなかった。それからしばらくして(二世の代になって、自分は)半分だけ日本人になった。なぜなら「アメリカ」だけ(one)で生まれたのではなく(not)「アメリカ」だけで育ったわけではなく「アメリカ」だけで教育されたわけではないのだから。 しかし(二世の場合は)米人ハーフだけでは(人として?)認められない、それは(人として?)半分空虚だと思い知らされた。私は日本人の息子でもなければアメリカ人の息子でもないのだ。
> 前半部は、私はアメリカで生まれたわけではないけど、アメリカで教育を受け、アメリカで育ったから、それで半分だけの日本人、ということですね。Oneというのはイチローを含むアメリカで生まれなかったひとたち(つまり日系人)のことです。"One is not born, but rather becomes, a woman." といったら、ひとは女に生まれるのではない、女になるのだ、という言葉ですけど、ここでのoneはアメリカで生まれなかった人、ということですね。アメリカで生まれなかった(日本で生まれた)けれど、日系二世は結局日本人としては足りない、という意味になるのだと思います。
> 後半部はかなり端折って引用しちゃったのですけど、今度はアメリカ人としてはどうかというと、結局日本で生まれて日本人の両親を持つ日系二世はアメリカ人としても足りない、ということですね。半分だけアメリカ人であっても、それは全然意味がないのです。そういう時代だったのでしょう。実はこのセリフは母親に向けて語りかけているものなので、このYouはお母さんになります。日系二世は日本人でもない、アメリカ人でもない、日本人のお母さんとは感情も通じず、自分とは分かり合えない、そういうイチローの心情には悲痛なものがあります。
笑ってください。
> 笑いません。本当にありがとうございます。
http://www.jica.go.jp/kansai/event/report/2011/20111205.html
というサイトになぜ和歌山県から多くの移民がでたのか?という欄があります。若い頃雑賀崎の方に昔の人は小舟で台湾まで漁に行ったと聞いたことがあります。一畳の魚棚を探ることもできたとおっしゃっていましたから当時の人は今より感覚で生活していたかもしれませんし、昔の人は潮や星などを知れば海は田畑より身近な所だったかもしれません。
> このサイトおもしろいですね。ご紹介をありがとうございました。移民の人は貧しい地域の方が多いですよね。沖縄からの移民もたくさんいます。メキシコ、キューバ、カリフォルニア、ハワイ、グアテマラ、コロンビア、ペルー、ブラジル、パラグアイ……。貧しいひとたちが、貧しい環境を不屈の闘志で歩き続けて、一体どんな詩を生んだのか、それってすごく興味ありませんか?
|
|