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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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John Updike ( No.18 )
   
日時: 2011/12/09 14:08
名前: うんこ太郎 ID:hZfFUIH2

作者:John Updike
タイトル:Burning Trash

<意訳>

ゴミを燃やす(Burning Trash)

夜-- あかりを消すと 電球のかぼそいフィラメントは

原子まで 食いつくしてしまいそうな電流から 開放された

かれの妻はねむっている 寝息がひくくしずんでいる

沼のような水源にふれそうなほど低く  --彼は死ぬことを考える

妻の父親のものである この丘の上の家にいると

自分の未来に 彼という人間の未来の うしろに

「なにもない」が立っているような感覚がある

「なにもない」は 埃ひとつ着いていない ガラスのようだ

彼は 自分には ふたつしか 楽しみがないことを知っている

きっちり ふたつだけ


ひとつめの楽しみは 明るく 満ちたりてくる なにかの姿だ

まるくふくよかな石や雲 ふとりはじめた豆のさや

ひざや手に 伝わってくる 土のふくらみのようなものたち

ふたつめの楽しみは ゴミを二日おきに燃やすことだ

彼は ゴミを燃やすときの 熱が好きだ そして 危険のまねごとも 好きだ

それから 新聞紙を放り投げるたび

糸や、ナプキンや、封筒や、紙コップを ほうり投げるたび

そのすきまに

魔法のように 炎が

ちろちろと舌を出すように はいりこんでゆく様子を ながめることも


C= C= C= C= C= C= C= C= ┌(;・ω・)┘


Burning Trash

BY JOHN UPDIKE

At night—the light turned off, the filament
Unburdened of its atom-eating charge,
His wife asleep, her breathing dipping low
To touch a swampy source—he thought of death.
Her father's hilltop home allowed him time
To sense the nothing standing like a sheet
Of speckless glass behind his human future.
He had two comforts he could see, just two.

One was the cheerful fullness of most things:
Plump stones and clouds, expectant pods, the soil
Offering up pressure to his knees and hands.
The other was burning the trash each day.
He liked the heat, the imitation danger,
And the way, as he tossed in used-up news,
String, napkins, envelopes, and paper cups,
Hypnotic tongues of order intervened.

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