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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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Mark Strand ( No.16 )
   
日時: 2011/11/28 11:05
名前: うんこ太郎 ID:N.tD2L2g

Mark Strand (1934-)。この人の短編は村上春樹が翻訳してます(犬の人生)。
詩集は日本語には翻訳されていないかな……?
楽しい詩をひとつ訳してみました。詩を食べちゃうぞー。がおー(^^;。

詩を食べる、こと

- Mark Strand

口の端からインクがこぼれ落ちる
こんな幸せってあるかい
ぼくは詩を食べている

図書館司書の女の子には
詩を食べるぼくが信じられないみたいだ
ただ、さびしそうな目をして
ドレスに手を入れたまま通り過ぎた

おや詩がなくなった
あたりが暗いぞ
犬たちが地下から階段を駆けのぼってくる

ぎょろぎょろと動く犬の目玉
ブラシみたいに光る足
かわいそうに図書館司書の女の子は
しゃがみこんで泣き出した

彼女にはわからないんだ
ぼくが四つん這いになって
彼女の手を舐めたら
悲鳴をあげちゃった!

ぼくは、あたらしい人間!
彼女にむかって唸ったり吠えたり
たくさんの本とくらやみに囲まれて
喜びで跳ね回る!

※ ※ ※


Eating Poetry
BY MARK STRAND

Ink runs from the corners of my mouth.
There is no happiness like mine.
I have been eating poetry.

The librarian does not believe what she sees.
Her eyes are sad
and she walks with her hands in her dress.

The poems are gone.
The light is dim.
The dogs are on the basement stairs and coming up.

Their eyeballs roll,
their blond legs burn like brush.
The poor librarian begins to stamp her feet and weep.

She does not understand.
When I get on my knees and lick her hand,
she screams.

I am a new man.
I snarl at her and bark.
I romp with joy in the bookish dark.

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