ニーナ・シモンのブルース ( No.11 ) |
- 日時: 2011/10/09 06:06
- 名前: うんこ太郎 ID:fWNsVgEw
ニーナ・シモン。この人のファンは日本にも多いのではないでしょうか。まるで銛で突いてくるような重い声。僕は「Ain't Got No...I've Got Life」や「Blues for Mama」 が好きです。 天童よしみの「道頓堀人情」のようなパワーが感じられて、聞くひとの心にずしっと響くんですよね。 失礼しました、ブルースとジャズと演歌が好物です、うんこ太郎です。ニーナ・シモンの歌は Youtube でたくさん聞けるので、興味がある方は聞いてみてください。ビートルズのカバーの「Here Comes The Sun」なんかもいいです! さて、今回訳に挑戦する詩はCornelius Eadyの作品で、Nina's Bluesです。Cornelius Eadyは1954年生まれの詩人です。この詩はニーナへの追悼です。
※私の力不足がはなはだしいので、恥をしのんでこの詩の音読の動画URLをご紹介しておきます。原詩と訳詩のリズムが全く違う!というご指摘はごもっともです…。うう。ごめんなさい。ご興味があれば。 ttp://www.pbs.org/wgbh/poetryeverywhere/uwm/eady.html
Nina's Blues By Cornelius Eady
「ニーナ・シモンのブルース」
あたなのからだ、かたい声 いまは やわらかいドレスのなかで じっとている
夢にも思わなかったでしょう 死んだあとになって ニューヨークシティーの 黒人の詩人たちは全員 深く息をのみ 吐き出す息に あなたの面影を込めた 街角のちいさなクラブの ぽっかりと残ってしまった 静寂のなかに
演奏の真っ最中に あなたは床に寝転がったね まるめられた楽譜が怒りといっしょに キーボードから飛ぶこともあった
もうぼくたちの声は きこえないだろう あなたの目にうかぶもの 喉から湧き上がる声は 想像することしかできない
汗でもなく 甘さでもなく あなたの歌は血をながした ぼくたちの黒い指先から
ぼくたちはドラムを打つ 祈りをこめて ゆっくりしてください
ドラムを打つ ありがとう
ドラムを打つ いつまでも あなたが ここにいられるように
・・・・・・・・・・・・・・・
Nina's Blues By Cornelius Eady b. 1954
Your body, hard vowels In a soft dress, is still.
What you can't know is that after you died All the black poets In New York City Took a deep breath, And breathed you out; Dark corners of small clubs, The silence you left twitching
On the floors of the gigs You turned your back on, The balled-up fists of notes Flung, angry from a keyboard.
You won't be able to hear us Try to etch what rose Off your eyes, from your throat.
Out you bleed, not as sweet, or sweaty, Through our dark fingertips. We drum rest We drum thank you We drum stay.
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