感想 ( No.7 ) |
- 日時: 2014/12/20 00:12
- 名前: 片桐 ID:TpQ4WxX2
はなのさん
会話文が活き活きとしていて良かったです。 コミカルに始まって、気になる展開となり、最後には意外な事実が分かる。切ないなかにも、主人公の女の子が前向きさがあって、読後感も良いものでした。一方気になる点は、会話主体で、その場の景色、空気を感じにくいことかも。もっとも、早書きが前提だったので、あえてこういう書き方を取られたのかなとも感じます。 楽しく、甘酸っぱく、切なく、そしてほんのり温かい作品でした。
マルメガネさん
正直にいえば、マルさんのはいつもワンシーンだけで終わって、物語性が弱いという印象がありましたが、今回のはとても良いなと思いました。物語性があるから、ということとは違って、描写から浮かび上がる生活感がいい。「そこ」を強く感じることができました。とても味わい深いものだと思います。まあ一方で、僕のような物語を求める人間には、まだ印象として残りにくいかもしれない、ということは伝えておきたいです。
ROMさん
二転三転する展開がが良かったですね。オチは多少強引ながら(伏線もなかったような)驚きだけでなく、登場人物のその後に思いを馳せることができるような感じになっていて、読後感も良かったです。また、流行語も入っていて、にや、っとさせられたところも好きでしたw。 文章は急いで書いたこともあってだろうと思うんですが、ちょっと読みにくかったです。 >夏真っ盛りの8月に僕はアルバイト先のコンビニで、例の目と口しか開いていないニット帽を首まで被り、包丁を持った男とレジのカウンター越しに対峙していた。
これ、普通に読み進めると、「僕」がニット帽を被っている、というふうにまず読めました。つづきを読めば、すぐに状況は理解し直せるんですが、スムーズに読める感じではなかったかなと。もっとも、急いで書いたからという部分が大きいと思いますが。
海 清互さん 椰子と冬
やっぱり一読して思ったのは、情報量の多さに圧倒されたということ。 SF的(?)な語彙、イメージの応酬で、よく即興でここまで盛り込むなと驚かされました。 まま、小説としては駆け足で、説明的になっている感はやはり否めないと思います。それでも、この世界はいったいどういう成り立ちで生まれそこに存在するのだろうと、終始興味を持って読むことができました。なんていうんだろう、カロリーメイト的に、ぎっしり情報が詰まった掌編といった印象です。(って分かりづらいかなw) 登場人物は、狙ってなのか、時間制約のためなのか、あまり生きた感じはしなかったように思います。でも、味がないというわけではなく、むしろこの世界観にあっているようにも思えました。 最後らへんはまあこう〆るかなという予想通りのところに落ちついたので、贅沢をいえばこの世界だからこその〆であるとなお余韻があったかなと。 あと、ダニロというペットがいいですね。
以上、簡単ですが感想でした。 みなさま、ご参加ありがとうございました。
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