ヘルクレス座を仰いで ( No.4 ) |
- 日時: 2011/01/31 00:26
- 名前: 紅月 セイル ID:XR4/pfeA
- 参照: http://hosibosinohazama.blog55.fc2.com/
七月の夜。 澄んでもいない空に淡く浮かぶヘルクレス座があった。それほど明るい星はないが全天で五番目に大きいとされるその姿は雄大で、私のメランコリックな心でもそう感じずにはいられないほどだった。 記憶の箱を漁りそっとヘルクレス座の記憶をひもといた。 ヘルクレスとはギリシャ神話においての英雄ヘラクレスにちなむ名だ。ネメアーの獅子、レルネーのヒュドラ、ケリュネイアの鹿、エリュマントスの猪、アウゲイアスの家畜小屋、ステュムパリュデスの鳥、クレタの牡牛、ディオメデスの人喰い馬、アマゾンの女王の腰帯、ゲーリュオーンの牛、ヘスペリデスの黄金の林檎、地獄の番犬ケルベロスの12にも及ぶ功業をあげ、その後も幾多の冒険を遂げた彼を、人々は英雄と呼び称えたという。その物語は誰をも魅了し、こうして星座の名前にもなっている。 だらだらと日々を過ごし、壁に当たれば逃げる私とは大違いだ、と夜の空に呟いてみる。 ヘラクレスのようにどんな困難でも諦めない強い心があればこうして自堕落に過ごす人生など無かったのかもしれないと心のどこかで思った。
内容がないようだ(ぁ
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