薔薇色のシャツ着て
どうにもこうにも
やりきれない

鼻腔くすぐる
甘やかな香り

百年も生きてきたのに
金木犀の匂ひに紐付けられた
恋をひとつも思い出せないなんて

ありえない
ありえない

道端で拾って
お持ち帰りしてきた恋も
恋にちがいがあるじゃなし

フジの白根に降る雪も
先斗町に降る雪も

擦れ違いざま
キレイだねって
テレパシー送ってた
それも恋に数えていいですか?

息していることを
意識したら
息苦しくなったこと
ありませんか?

ビルディングから飛び降りたら
背の低い灌木の植栽や擦り切れて消えかけてる白線のアスファルトに吸い込まれるように可及的速やかにしかしなにやらスロウモウシヨンで炸裂しないまま

知らない世界線に
飛ばされたこと
幾度かありますよね

あなたもそういえば
どこかでお会いしたこと
あるような

もしかしてモトカノ?
だとしたら
あの時首絞めちゃって
ごめんなさい

ヒッチコキアンやないけど
フレンジー気取って思考停止
気づいたら馬乗りになって
両手で絞め殺してました

アッハッハ
楽しかったから
いいよね

断末魔の夏
お盆を過ぎたら
金木犀の季節がまた
すぐに巡ってきますよ

こんど
いつ会えますか?

薔薇色のシャツ着て
いつまでも
待っていますから





愛してる






それだけでも
伝えたくて
柿の木坂46卍
2021年07月21日(水) 11時48分19秒 公開
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No.4  柿の木坂46卍  評価:0点  ■2021-07-27 23:45  ID:U41qrw8/CbM
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虎竜さま

最近、俳句をたまにやってます
季語もわからないから超テキトーなんですけどね
柿の木坂は、前に近いところに住んでたんです
すいません、まったく余談でした 笑
コメントありがとうございました
No.3  柿の木坂46卍  評価:0点  ■2021-07-27 23:33  ID:U41qrw8/CbM
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ヤエさま

ありがとうございます。
しかし、50というのはありえません。
せいぜい10点がいいところだと思います。
読んでいただけただけでも感謝です。
ありがとうございました。
No.2  虎竜  評価:50点  ■2021-07-24 04:03  ID:Y5z8Yaj/4DM
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こんばんは!とても面白いです。いつも面白いけど、いつも以上に面白いです。
言葉をもっと自由に使えるようになりたいなと、柿の木坂46卍さんの詩を読むと思います。
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2021-07-23 05:01  ID:HeHTCPnmx46
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こんにちは。
凄く、いいなぁと
独特な雰囲気とか、世界観が何となく好きでした。

言葉選びが綺麗で、語感が良くて
スロウモウションで少しクスッとなったりして

関西弁とフレンジーで独特なロックを感じたりして
愛してるでどうしようもなく切なくなって

凄く好きな詩でした。
ありがとうございます。
総レス数 4  合計 100

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