ビームと雨
ビームが少年の勇気から生まれて、
山茶花の花壇をつんざいて行って、
銭湯の煙突から噴射し、水滴に乱反射して、
12月の寒さに震える犬は遠吠えをして、
訛りが消えていって、また訛って、
存在しないビックサイトのFLAG OF TOPは折れて、
成長痛に悩まれている時間が長くなって、
異国の人は真夏に おーろら が見れることに喜んで、
世論はテレビの不調で要人は助かって、

ただ、まっすぐ飛んでく、昔定規で書いたあの直角の鋭さみたいに、
線形だとか非線形だとか、生まれたものが少年の涙なら答えられるだろうか、なんて一時の通り雨の災難に近い

ずっと言いたいことがあったのを全部捨てて少女は飲み込む。雨。

詩歌敗北者
2019年12月28日(土) 19時38分28秒 公開
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