異世界に通ずる道
偽物だらけ 欺瞞で溢れた世間体
欺き欺かれ 弾かれて蛇の道

頬を突き刺す風 午前四時
碌でもない金のために 今日も飲み歩く

揚げ出しをちみっとつまんで
透明な線が減ったか減らないかの酒を呷って

陽が昇る前に急いで店から出て まるで吸血鬼か幽霊みたいだ
違法駐の自転車のサドルに跨り一服
青白かった俺の顔もほんのり赤らんで

ああもっと酒に強ければ
でもそれが俺の朝だ
家に戻れば たくさんの大和言葉と戯れる
それが俺の仕事だ
古典文学は良いぞ 嘘をつかない虚構
たしかに「てふ」はいたのだと
はしずめまい
2019年11月25日(月) 19時00分30秒 公開
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■作者からのメッセージ
古典という異世界へ。

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No.2  はしずめまい  評価:--点  ■2019-11-26 17:04  ID:.tXd.WHiTRQ
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ご高覧と、最高評価をありがとうございます。
学校で習った程度の知識しかありませんが、日本古典文学と漢文学が好きでして、古典知識を駆使して戦うファンタジーを書きたくて、でも書けなくてこうなりましたw
No.1  ナカトノ マイ  評価:50点  ■2019-11-25 21:50  ID:FLHCVOVt6M.
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世間の辛さを綴っているけれど、決して暗くはない、その空気感がとても良いと思いました。中国の詩人みたいでかっこいいですね。しびれます。
総レス数 2  合計 50

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