| 全て |
|
繋がっていた信頼が揺らいでいく。 あれほど優しかった人が離れていく。 努力はした。いつまでも明るく丁寧で冷静で、でも何かの予感があって、それはこの先この人から好意を失うことになることだろうと。 幼少の頃は、ずっと簡単だった。人と人との繋がりに役割なんてなかった しばらく経つ頃には、道化のようなものになっていて、ずっと痛いのを我慢していたと思う 痛みさえ無くなった気分屋の世界で、足元から崩れていく世界で、 おかしな話だけど、強固な城を建てようと僕らはしてきた。 その試みは今も行われている。 無償のものがこの世にないことが20代の終わりにわかり、随分甘やかされてきたのだなと少し笑う。 誰かが誰かに期待する。必ずいつか失望がやってくる。 最初は好意から始まったものがじわじわと不信に変わっていき、好きか嫌いかわからない状態になる。 ここで終わり？ （違うよ） 本当の人と人との繋がりはここからの努力に懸かってるんだよ♪ 僕らは見るも無残に社会の波に飲まれて色々なものを失ってきた。 いつか…夏の日にまだ21歳だった頃友人がこういってたんだ 『俺らは全部失うだろうな』 痛感する。僕らは結局のところ全てを失う。 誰だってそうだ。大切にしていたものを必ず失う。 夢も居場所もあらゆる拠り所になっていたものを失う。 そこが終わりじゃない。 持たなくなってからが始まりなんだ。 全てに敗北するよ、僕らは。 でも、生きるんだろう。 納得できないね ならこういうよ 生きろ。 |
|
詩歌敗北者
2019年07月02日(火) 10時14分25秒 公開 ■この作品の著作権は詩歌敗北者さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
| この作品の感想をお寄せください。 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| No.3 詩歌敗北者 評価：--点 ■2019-07-10 19:35 ID:TzGSiGaGs2k | |||||
|
僅夜さんへ いつもいつもコメントを頂いて嬉しく思います。 僕は慣れていっているんでしょうか。 確かに出会った頃の方がお互いを知っていた気がします 今はまた別の顔を見せているのかもしれませんね 失ったものは全部当たり前になった･･･前向きになれそうです そうですね、僕はずっと独りだと思っていたりしますが、あなたのように声をかけてくれる人をおざなりにしたままです。ひどい話ですね、好意に気づかないなんて。 いつもありがとう。またよろしくお願いします。 遠江さんこんばんは。 そうですね、全ては別れへの序章です。 でも、其の過程が楽しい。うまくいかないことを僕等は知ってる。 魔法が解ける、けれども気づかないまま生きていく。知っていても。 コメントありがとうございました。 |
|||||
| No.2 僅夜 評価：50点 ■2019-07-04 01:00 ID:qCtJHWYQloQ | |||||
|
慣れていくのかな、って最近思うんです。 見るとか触るとか味わうとか、知っていくことで慣れていく。 だから詰まんなくて無関心になって失ったように感じる。 今横でいびきかいてるカーチャンのことだって それこそ出会ったばっかの大学生の頃のほうがよっぽど理解できてた気がするんですよ。 でも、今じゃないと分からないことだって沢山あるわけで。 失う、って思うから怖いんじゃないですかね。 失ったと思ったモノはみんな当たり前になったんだって。 みんな僕の中にあるんだよって。 そうポジティブ捉えてれば、息苦しい世の中ちょっと楽になる気ががしませんか。 |
|||||
| No.1 遠江 評価：50点 ■2019-07-03 20:29 ID:2hsPOXgvznY | |||||
|
夫婦は他人の始まり…そんな言葉がわかったときのキモチには泣けますよね。一種微笑ましいものですけれど、 （焼けるような戯れの後に永遠に独りでいることをしる）接吻 魔法が解けるんですよね...... |
|||||
| 総レス数 3 合計 100点 | |||||
| E-Mail(任意) | |
| メッセージ | |
| 評価（必須） | 削除用パス Cookie |