クジラ
地球の表面で

ケチな嘘をつく

人間を尻目に

海の中では

大きなクジラが

ゆうゆうと

あくびをしている



きょうも

あしたも

極大サイズの口を開けて

極小のプランクトンを食べ

時々表面に出ては

高く高く潮を吹く



ケチな嘘と

マヌケな規則

それに苦しむ

小さな人間は

大きな野望を胸に抱え

小さなあくびをする



クジラのしゃっくりが

地を揺らす

クジラのため息が

大風となる



そんなことも知らず

クジラはゆうゆうと泳ぐ

野心も競争心もない

クジラの心は

自分の影響力には

無頓着だ
Fufu
2017年10月09日(月) 04時31分32秒 公開
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No.6  Fufu  評価:0点  ■2017-11-24 19:53  ID:er/9ffUIoD2
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小夜さま
ありがとうございます。
お料理がお口にあったようで、幸いです。
No.5  小夜  評価:40点  ■2017-10-29 16:59  ID:HAvKuDzE5pI
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こんばんは。
遅ればせながら、こっそりとコメントを☆

良いですねぇ〜っ♪
個人的に好きです、この作品☆
作中に漂う雰囲気も読後感もタイトルも、全てにおいて心地よい感じ☆
ご馳走様でしたぁ♪♪

No.4  Fufu  評価:--点  ■2017-10-20 21:47  ID:c5Glk0hboB2
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森田さん、この詩で私が試みたものを、適切に捉えていただけて、私はとても嬉しいです。
No.3  森田拓也  評価:50点  ■2017-10-20 20:35  ID:uz268731WVw
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こんばんは。
人間の本性をとても鋭く、そして冷静にも見つめておられて、
その汚れた人間たちと、大きくて無垢なクジラとの比較の表現が
とても印象的な詩ですね。
無垢であることを自然に出来るクジラ、
逆に無垢であり続けることがとても難しい人間、
そのクジラと人間との違いは何なのか?ということを
考えさせていただける詩です。
No.2  Fufu  評価:--点  ■2017-10-20 01:38  ID:c5Glk0hboB2
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 逃げ腰さん、コメントと得点本当にありがとうございます。
この詩を面白いと言ってもらえて、私はとても嬉しいです。

なぜかほっとしました。
No.1  逃げ腰  評価:50点  ■2017-10-15 19:37  ID:IR7ocw2DygY
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お久しぶりです
クジラをテーマにしたユニークな詩だと思います。

>>野心も競争心もない
>>クジラの心は
>>自分の影響力には
>>無頓着だ

ここおもしろいなって思いました。
僕らだと競争心やらで忙しいからですね。

ではでは。
総レス数 6  合計 140

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