プールサイドと陽炎
青春は、プールの匂い。
かき回されて、透き通っている僕らの水底。
揺れるものは、
リュックにつけたチャーム、
スカートのプリーツ、
君の髪、
僕の心。
夏休みと命名されたその罠に、僕らはまんまと嵌められてしまった。人生の絶頂みたいで、目が眩むほどの一瞬が、きらめく。僕らはそれに惑わされて、幻を見ていた。僕らの青春を美しいものだと言うのなら、それはきっと汗まみれで、爽やかな、塩素の匂いだ。
いつまでも冷めたくない。暑いなあ、とぐだぐだ言っていたい。これまでのことは全て夢だったのだとカレンダーを見れば、昨日の日付には斜線がしっかり引いてある。その向こうでまだ少し揺らめいている水色を、僕はどうしても忘れたくない。
炎天下にじっと佇み、全身で暑さとざわめきを聴く。
そして知るのだ。あの白昼夢の中で、僕らは確かに生きていたこと。僕らは今年も相変わらず、夏に甘えてしまうことを。
ナカトノ マイ
2018年07月13日(金) 18時53分49秒 公開
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■作者からのメッセージ
私の夏はいつも呆気なく終わってしまいます。そのことを詩にしました。

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No.2  ナカトノ マイ  評価:0点  ■2018-08-02 18:27  ID:8tA7zT2QK8Y
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史裕さんへ
感想を送っていただきありがとうございます。
今回の作品は、自分の思う漠然とした「夏」を詩にしたものだったので、訴えたいメッセージなどは曖昧にしてしまったように思います。夏の名残惜しさとか、妙な哀愁とか色々あるのですが、伝えたいことはもっと自我を強く持って、押し出して書くべきだなと思いました。勉強になりました。
No.1  史裕  評価:50点  ■2018-07-24 07:48  ID:1rm4tl.dvfY
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読ませていただきました。

映画のプロローグのような淡い文章が青い文字と一体になって
とてもさわやかな文章でした。

ただきれいな容器ではあるのですが、中身に何が入っているのかがよくわからない
想像を掻き立てられると言えばそうなのですが、作者に導かれたものの何があるかまだ教えないと言われているような感覚になってしまいました。

恥ずかしがらずに是非より深く教えてください(笑)
いろいろわけがわからない感想になってしまいましたが、また読ませていただければ幸いです。
ありがとうございました。
総レス数 2  合計 50

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