雪と涙

36.5℃の想いに
舞い散る華が溶けていく

はらはらと

白い世界に
けっしょう が 流れて落ちる
赤く花咲くこともなく

誰にも知られることもなく
ただただ消える
溢れて消える

ようやく吐いた吐息の音すら
雪が覆い隠していった
ヤエ
2018年03月18日(日) 14時50分30秒 公開
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■作者からのメッセージ
お久しぶりです。昨日、卒業式を終え、また大学院という新生活に向けて楽しんでます。

創作意欲の高まる時期とかって波がありますよね。

この作品の感想をお寄せください。
No.8  ヤエ  評価:--点  ■2018-03-27 00:48  ID:tDigFCNqnys
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春さん
お久しぶりです!
出会いの季節と別れの季節はいつでも隣り合わせですねぇ。暖かさと冷たさも常に隣り合わせにある気がします(こちらは比較的な感覚なので当たり前ですが笑)

この1年は、とても充実した研究の1年でした。社会人になるのもあっという間なんだろうなぁと思うと少し怖いです。
時間が早く感じてきたのは、人生を重ねたからかなぁと思ったりしてます。(10歳の1年は人生の1/10、22歳なので1/22ですか……こうして思うとまだまだ濃くもありますね)
コメントありがとうございました。
元気が出ます。
No.7  春さん  評価:50点  ■2018-03-25 19:05  ID:IaJIiwK2bLw
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36.5℃! 平熱たかめ! …そこはどうでもいいとして。
多くの人間がこういった別れの季節に似た感情を抱くような気がします。
誰かとその感情を分かち合えたとしても、将来への希望が勝ったとしても、それでも節目の春は悲しいものですね。
「けっしょう」は無知のため読み取れませんでした。解説を読んでなるほどと思いました!

追伸
4年間の研鑽お疲れ様でした。もう4年もたちましたかー感慨深いですね。
No.6  ヤエ  評価:--点  ■2018-03-20 22:41  ID:tDigFCNqnys
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時雨ノ宮さん

お久しぶりです。

「どうしようにもない刹那がそのまま、ここには切り取られて貼られているように思いました。」
本当に、そう思って頂けて嬉しいです。
どうしようもないんですよね。
なんともなしにハラハラ泣いて、心は痛くて、でもその痛さも寒さのせいでボヤけてて、でも、全て消えていくなら、跡も残らないのなら、今は泣いても泣いたことすらなかったことになるんじゃないかって、そんな不思議な感覚があったり……そして体温の熱で、涙で、雪が解けていくなら、心が痛い原因の氷も、泣くことで溶けて流れていくんじゃないかって、どうでも良くなったりしたり、と、面白いなぁと思います。

専門学校、応援しています。
お互い頑張りましょう!!

コメントありがとうございました。
No.5  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:40点  ■2018-03-20 02:12  ID:7lkt6uenSfM
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どうも、お久しぶりです。お邪魔します。

シンプルにして奥深い。体温、白、涙、赤、吐息、無音。
キンと張り詰めた弦のような早朝に襲われて、ぷつりと割れた手のあかぎれから滲んだ血が雪に落ちる。でもそれはただの赤で、思い描いていたような鮮やかさではなくて、それに絶望している合間にも雪がすべてを覆っていってしまって、また絶望して漏れた吐息の色も雪と同じで。
どうしようにもないですね。そのどうしようにもない刹那がそのまま、ここには切り取られて貼られているように思いました。
どうしようにもなく美しく鬱くしい、冬の景色はやはり鮮烈ですね。

大学院なんて凄い! 俺の従姉も院希望してるらしいですが、そういう方は多いのでしょうか。
自分も遅ればせながらの専門学校の入学を控えておりますが比較にもならない気がする……(
陰ながら応援しています。

ありがとうございました。
No.4  ヤエ  評価:--点  ■2018-03-19 02:31  ID:tDigFCNqnys
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北乃うさぎさん
またまたありがとうございます!そう言って頂けて感無量です✨
「血も涙も成分がほとんど変わらなければ、泣くことは血を流すようなもんだ」という歌詞を昔どこかで見かけました。深いなぁ、と思います
雪は景色も音をも消すので、「雪は冬の消しゴム」だと言った方もいて、本当に詩って奥深いですよね。

こちらこそ、本当にありがとうございます!
祝福頂き、幸せです。
私の持つ知識で、私にしかできない表現を目指したい一方で、伝わるようにと思うと難しいなぁと思います。

北乃うさぎさんは西洋哲学や神話にお詳しいのでしょうか?また色々と教えてください(*´꒳`*)

ありがとうございました。
No.3  北乃うさぎ  評価:50点  ■2018-03-19 02:16  ID:BymBLCyvz/o
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リケジョことヤエさん

明解な解説、ありがとうございます!
説明を受ける前と後とで、
詩の理解度が著しく変わりました!
理解度の振り幅を時差で例えるなら、
日本とブラジルくらいです笑

「白い世界に
けっしょう が 流れて落ちる
赤く花咲くこともなく」

ここの部分、物凄く合点いきました。
涙≒血漿は、赤血球がなく無色透明な為、

赤く花を咲かせない訳ですね!
しかも白い世界との対比が紅白になってて、
色彩的にも美しい!

この詩に含まれていた意味合いを悉く
見過ごしていた自分を情けなく思うと同時に、
無知を自覚出来たこと、意義深く思います。←ソクラテスが頷いてる筈

純度100パーセントの文系脳みそのわたくしに、
理系知識を授け、尚且つ
素敵な詩を鑑賞させて頂きまして、
ありがとうございます。感謝の連射砲です!
誠に有難うございました!

ヤエさんの大学院生活が、濃密でカラフルな
時流で満たされます様に!未来の木に、
薔薇色のフルーツが実ります様に!
又、ミューズのご加護があります様に!
No.2  ヤエ  評価:--点  ■2018-03-18 23:30  ID:tDigFCNqnys
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北乃うさぎさん
コメントありがとうございます!
36.5℃は私の平熱でもあり、体温であり、つまりは涙の温度でもあります。
雨と涙が紛れる表現はよくありますが、涙に雪が溶けていくのは見ないなぁと思いまして……涙の成分は「血漿(血液から赤血球成分を抜いたもの)」であり、結晶と音感が同じで面白いなぁと思って平仮名にしてみました笑
涙も吐息も雪の作る白い世界に消えていくのが楽でいいなぁと。また雪のように冷たいものも、同時に涙に溶けていくのがまた面白いなぁと思いながら書きました。

P.S. ありがとうございます!修士2年ですが、就職活動も踏まえ楽しみつつ頑張っていきたいと思います!
本当に見てくださってありがとうございました!
No.1  北乃うさぎ  評価:50点  ■2018-03-18 16:59  ID:BymBLCyvz/o
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ヤエさん、はじめまして。

詩、冒頭の
「36.5℃の想いに
舞い散る華が溶けていく」

この温度は、ヤエさんの
体温の平熱なのかしら?
あるいは、涙の温度??

基本的に、シンプルなコトバが
並んでいましたが、雪の清潔さや、
儚さが、文中から伝わって来ました。
又、花を用いての比喩が
可愛らしくて、素敵でした。

p.s 卒業、おめでとうございます!
大学院は修士、博士、どちらに
進むのか分かりませんが、
数年間の社会人猶予期間を愉しみつつ、
研究等に励んでください!
応援しています!

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