初会



そよ風色を身に巻いて

まだ咲かぬ
満開のサクラのじゅうたんを
「彼」とふたり

高いところから覗いてみようか

それとなく
太陽がまぶしいふりで
「彼女」と腕ぐみ

自動車は小川のように流れ
国道わきを時が経たぬように歩く

空、あしたの方まで青く
道、どこまでも



流るる星
2016年03月21日(月) 17時37分10秒 公開
■この作品の著作権は流るる星さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
仕事で国道走ってて見つけた詩です。

この作品の感想をお寄せください。
No.6  流るる星  評価:--点  ■2016-04-10 19:46  ID:YsjZ.3o0GEo
PASS 編集 削除
楠山さん、こんばんは。

考えてみると、走る車から見た数秒間の出来事なので、写真的な感覚で取り入れたものとも言えそうですね。
最初に目に飛び込んできた(完璧な)「そよ風色」があったからこそ映し取れたものだと思います。
ご感想ありがとうございます。
No.5  楠山歳幸  評価:50点  ■2016-04-09 20:20  ID:4e37Q9f4Tls
PASS 編集 削除
 読ませていただきました。
「高いところから」が理解できていませんので完全には理解できていなくて恐縮ですが、絵で例えると印象派のような印象です。デッサン力を駆使して本質を書くと言う印象でした。個人的で恐縮ですが、詩はそういう作品が好みです。
 流れのタイミングというか、厳選された言葉(小説の場合文章なのでしょうか)で現場と気持ちをドラマチックに表現されていると思います。
 車を持っていない僕は鳥見の時、早々と走って行く車を見ながら虚しく道路の歩道を歩くのですが、そのイメージを、無機質を華やかさに変えてくれる嬉しい作品でした。
No.4  流るる星  評価:0点  ■2016-03-23 20:16  ID:YsjZ.3o0GEo
PASS 編集 削除
青山さん、やはりラストですか。
即興に近いので、目にした三つのカット(私の焦点)をもっと効果的に再現する方法があるんだろうけどと思いながら投稿してしまいました。
久しぶりに、もっと上手くなりたいと、この作品を書いて思いました。
頑張ります。ありがとうございます。
No.3  流るる星  評価:0点  ■2016-03-23 20:01  ID:YsjZ.3o0GEo
PASS 編集 削除
陽炎さん、ラスト良いですか。ありがとうございます。
余談ですが、(桜一斉動向に関する事からめぐらせて)春って何か特別な事が起こっているのではないかと思っていましたが、いろんな物が動き出す事で酸素が必要となる、代わりに二酸化炭素が大量に排出される。空気が温まり密度が低くなる。酸欠、で憂鬱な感じになる。かな。だからとりわけソメイヨシノは急ぐ。世界のために葉を出さなければ!と同じように、生物は急ぎ足で春を(恋を)進もうとする。人も。通ってきた道だから、詩にしたくなったりして。
ありがとうございました。
No.2  青山  評価:40点  ■2016-03-23 14:39  ID:6Vc7lNV5uso
PASS 編集 削除
拝読致しました
陽炎さまと同じく、殊に最後の連
素晴らしい!
なんか胸がスッとします
No.1  陽炎  評価:30点  ■2016-03-23 02:21  ID:y.C3ECh3cdE
PASS 編集 削除
最後の連がいいですね
気が付けば、もう春ですね
季節のせいではないかもしれませんが
春はなにかとゆううつになる季節です
私にとっては
余談でした
総レス数 6  合計 120

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除