夜明け
何かに包まれていることが
不自由であるのなら
それを捨て続けた僕の世界の
どこが自由だと言うのでしょう

夜が明けて
そこに太陽があるかなんて
誰も約束してくれない

真っ暗な夜明けの空は
夜のほうがマシなくらい
絶望的に続く暗闇は
僕の世界に似ているのかもしれない

ねぇ
どうすればいい

真っ暗な僕を
照らすものなどあるのでしょうか

懺悔を
繰りかえすように
太陽を探して
また夜を迎える

月もあるはずなのに
姿はない

音は聞こえるのに
なにもいない

知らないモノばかり
全部黒く見える
そんなものがありすぎて
また世界の黒が濃くなる
黒いドット密集で
濃淡を表しているように
僕の世界の暗闇は
密集して濃くなって
僕と言う存在も
確認することがむずかしい

深く深く沈む世界

抜け出そうとするたびに
しずむしずむ
腰くらいまではまって
身動きが取れくなって
それがなぜか
心地いい

包まれて
不自由で
苦しくて
ただやすらかなので

ゆっくり
心の中の
視覚をつかさどってるところ
開こうとしてみた

みたくもない世界には
たくさんの知らない人がいて
たくさんの知らないことがあって
いろんな
いろんなことがある

その中で一番驚いたのは
ただ上を見るだけで


太陽があった
史裕
2015年11月07日(土) 19時51分46秒 公開
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No.1  spoon  評価:40点  ■2015-11-18 06:39  ID:fh7Zp.mcXnc
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はじめまして。暗闇の描写が、視覚的にも精神的にも十分なされた後、最後の一行でぱっとそれが反転する。コントラストが見事でした。
総レス数 1  合計 40

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