冬の舗道



ひとひらの風花
頬に触れたと思えば雫に
やはり、と冬を知り
切れ間のない灰の空
咳ひとつに俯いて
こじれるか、と風邪にもまれる

車に乗りこんだ足先が
冷たさに痺れはじめる

辻の水たまりは深さをなくし
かろうじて空を凹凸にはね返す
住宅地の通りには人影がない
電飾コードを巻かれた庭木は
静粛に夜を待っている

エアコンの音に少しずつ
暖気が混ざってきた

アスファルト面がまだら模様
歩道をいく金髪が肩をすぼめ
つくり笑顔のコンビニにむかっている
ウインカーの音が突出する
通勤の道はどこまでも固く重い

足の痺れに熱さがまじる
エアコンをゆるめて窓をあけ
軽い煙草に火をつけた

游月 昭
2014年12月13日(土) 14時17分10秒 公開
■この作品の著作権は游月 昭さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
灰色な感じですがお許しを。

この作品の感想をお寄せください。
No.6  游月 昭  評価:0点  ■2014-12-19 20:06  ID:oCQUpHz7uGg
PASS 編集 削除
笹竜胆さん、こんばんは。
だよね〜という感じです。
最近、てっぺんから尻尾までに時間がかかるっていうのも原因でしょう。
元気にならないとな〜という風に思っております。
批評ありがとうございました。
No.5  游月 昭  評価:0点  ■2014-12-19 20:01  ID:oCQUpHz7uGg
PASS 編集 削除
菊池さん、こんばんは。
ありがとうございます!
詩作二・三年目は停滞気味なので気合い少しずつ入れられるよう頑張ります(^^)b
No.4  笹竜胆  評価:30点  ■2014-12-19 00:48  ID:HOMXTyN3WKY
PASS 編集 削除
三連と五連前半、だよねぇ。
後は粒が揃ってるんだけど。
ドライな文体はわりと合ってる。
No.3  菊池清美  評価:50点  ■2014-12-18 14:12  ID:/dxzQ0Wmf36
PASS 編集 削除
游月 昭さん今日は。

映画のワンシーンを見ている様で雰囲気の有る詩ですね。
  
No.2  游月 昭  評価:0点  ■2014-12-16 21:00  ID:qx2ygamosbQ
PASS 編集 削除
アカショウビンさんこんばんは。
ここ1年頭がハッキリしてないので、イマイチ詩もハッキリとしませんがお読みいただきありがとうございます。少しずつ真面目に書いて行こうかなと思ってます。頑張ります(^^)
No.1  アカショウビン  評価:50点  ■2014-12-14 23:37  ID:3.rK8dssdKA
PASS 編集 削除
 読ませていただきました。

 いいですね。特に冒頭に魅かれました。
 この時期らしさが感性豊かに描写されていると思います。
 金髪、ウィンカー、煙草と色がついているところも詩情があってよかったです。
 自分の好みで恐縮ですが、こういう一歩引いた視線の作品好きです。
総レス数 6  合計 130

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除