マエストロ≠デルフィーネ ――独裁者の女
天を見て

三日月に切った柘榴を口に

唇から落ちる赤い雫が

純白のドレス汚すわ

この王国の、この愚かな王に処女と忠誠を――

良い風習ね、吐き気がするわ



あぁ・・・未来永劫この男の女として、名を残すのね

それはいいわ

わたし、遠い未来遠くない未来笑われるのね

それはいいね





叶うことなら、
私の性器をチューリップと比喩したこの無教養な男に
にもう一度いあいたい
それはいいわそれはいいね


蝋燭に剣の尖端を立てる、

ゆっくりと皮膚に、家紋を入れる

いい慣習だわ、消えてしまえばいいの



「この先生まれる后よ、生きながら死ね。薄笑い浮かべて孕め。」

安らかであれ





逃げ腰
2014年04月29日(火) 20時23分26秒 公開
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No.7  逃げ腰  評価:--点  ■2014-05-02 05:13  ID:0eWdeGpYPNM
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>>楠山歳幸

コメントありがとうございます。
女のしたたかさとか想像を超えた意志の強さ書きたかったんだけどね・・・。

闇雲に女性傷つけてるだけかもこれ・・・。
ありがとうございます。
No.6  逃げ腰  評価:--点  ■2014-05-02 05:10  ID:0eWdeGpYPNM
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>>菊池清美さんへ

あら十分アングラですか笑
自分的には野心もない大人しい歌なのだけれども・・・。

今度似たようなもの書くときは爽やかで微炭酸みたいなものに挑戦してみます

ありがとうありがとう!


>>青ガラスさんへ

修道院の信者が一斉に空を仰ぐ映像が頭にこびり付いてて、どうしても使いたかったのです

>>脳裏に残るんですよね
製作者冥利に尽きるんではないでしょうか。あなたの中で僕の言葉がひとつの花を咲かすまで静かに眠るだけです。なんてね

ありがとう!
No.5  楠山歳幸  評価:50点  ■2014-05-01 20:05  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。

 自虐的な心理描写に迫力を感じました。
 凄いです。
No.4  菊池清美  評価:50点  ■2014-05-01 12:45  ID:/dxzQ0Wmf36
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割とオーソドックス?十分アングラですよ。

いけない、人の様に何でも受け止める許容スペースが無かったのを忘れてた。

何れはあなたのお子様も見る事に成るのだから殺伐としていないのを頼みますよ、詩情豊かな…
只で見ていて贅沢ですね。
期待点ですよ♪
No.3  青ガラス  評価:40点  ■2014-05-01 08:18  ID:6Sbbo4.76/Y
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三日月に切ったザクロと白いドレス
入り方が斬新で惹かれますね!
真紅のバラではなくてよかったです。

悲壮感を軽妙なタッチで描く、逆にそれが哀しい
とまではいってないのですが、
逃げ腰さんの書かれたものの一部が
脳裏に残るんですよね。
後で気がついて、コメントには書けなかったけど
っていつも思います。
No.2  逃げ腰  評価:--点  ■2014-05-01 07:26  ID:0eWdeGpYPNM
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わりとオーソドックスな詩に回帰してしまって実験詩から後退してるんじゃないかってちょっと反省。

今度はよくわからない詩を投稿するのでお手柔らかに批評お願いします。
ありがとうございます
No.1  游月 昭  評価:50点  ■2014-04-30 00:10  ID:C997dWT1qRE
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こんにちは!

雑魚です。
私は自分がメダカの稚魚のような雑魚に見えて来ました。

芸術的な映画を作れそうな構成ですね。


>天を見て
>三日月に切った柘榴を口に
>唇から落ちる赤い雫が
>純白のドレス汚す(わ)


これに尽きますね。
バタン。チーン
総レス数 7  合計 190

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