自然
雲の粒に
光が1万回を超えて反射を繰り返し
どこから漏れたんだ変わらない光になる

輝きの曇り

僕がそう呼ぶ
そんな天気の
朝が好き

真っ白に輝く
あれほどの輝きに
何の意味もないという

この世のほとんどのことには
意味がないと言う

そのために生まれたわけでないから
意味がないのだと言う

ただ膨大に積み重ねた
情報、時間、至る経緯
そういう結果しかないのだと言う

しかしそれらが凝縮して
今僕が見上げる
この白い輝きを作っている

壮大だが
意味はないのだ

そして僕だって同様に
意味はないのだ

しかし意味のない

僕と輝く曇り

その二つの間には

意味ができるのだ

光、雲、僕・・・輝きの曇り

その程度の意味

なにもないもの
そこからも生まれるのだ

たのしいなぁ

史裕
2013年11月02日(土) 10時47分13秒 公開
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