good bye
(アメリカの男と日本の子供が夕暮れの道にたたずんでいる)

  さようならということばを
  まだ君は読むことができない
  私たちの国の、私たちの言葉で

  good bye
  ごおおづ(母音の消えた発音で)
  びえ?(びの発音は不満げに)

  さようなら
  私が折れてそういうと
  しかし君は首をふる

  ごおおづ びえ!(づ、と、びの声を消えいらせ)

  それらが一つの意味を持つと
  知らないように君は言う

  ごおおづ びえ、だよ!(全ての音を明確に)
 

  ごおおづ びえ! 
  私は言って君の赤い顔に背を向ける

  明日ものぼる太陽が
  一時の床に入るための
  赤い光が目の前にある
カムサッカ
2013年09月06日(金) 00時36分12秒 公開
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No.1  SHIRIAI  評価:30点  ■2013-09-13 01:01  ID:sm5R9tKqGyk
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日常という「普通」に、漬け物的ささやかな「特殊」が加味されていて、良い意味で、ちょっと気になる詩です。
ありがとうございました。
総レス数 1  合計 30

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