色彩、音符、ことのは。
 
 




 
 まっしろなじゆうちょうに
 あかいろのうみとあおいろのたいようをえがくことを
 "自由"だとおしえられたぼくらは
 いつのまにか色彩たちにきらわれていました。
 
 
    まっくろくろすけ、でておいでとよびかけた。
    目が合ったのにそっぽを向かれるほどだった。
 
 
 それにきづかないままのぼくらは
 おなじようにおんぷをふりまわして
 うたなんてうたったものだから
 きづけば音もみすてられていました。


    ドとミとソしかないかえるのうたを
    おおきな声でうたっていたなんて。

 
 にぶいぼくらはそれでも芸術家をきどって
 つまらないうたばかりうたっていたら
 しまいには言葉にもみはなされていました。


    くだらないつまらないをならべて
    たまにある"消えたい"をみつけてぶたのしっぽ。

    いきたいしにたいをならべて
    はさみうちでひっくりかえすはどんなお遊びかしら。


 
 
 蔑ろにされたことのはがひらりゆれても
 支配者きどりのぼくらはきづかないままで。
 
 そしてはきちがえた自由のほんとの意味を
 だいきらいなこの世界からおそわるのです。






  
詩葵
2013年07月21日(日) 10時39分39秒 公開
■この作品の著作権は詩葵さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 
詩は自由に書くものだけど
決まりのない自由は自由じゃないから
好きなようにこねくりまわして
言葉を支配するのは違う気がして。

芸術家きどりをしていた毎日だったけれど
きっとわたしはたくさんのことばを
この手で汚してしまったんだろうなぁ。
 

この作品の感想をお寄せください。
No.11  詩葵  評価:0点  ■2013-07-28 20:57  ID:L6TukelU0BA
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>坂倉圭一さん

こんばんは読んでくださってありがとうございます

文学の醍醐味って言葉に出逢えることだと私は考えています
私は毎日それを求めながら文章を手に取っていますが
自分がそれを提供できる側に立てたことが
とても嬉しく感じました ありがとう

 
No.10  坂倉圭一  評価:30点  ■2013-07-27 16:13  ID:31Q5QOLXqEI
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『あかいろのうみとあおいろのたいよう』

この言葉に出会えただけで得した気分を味わえました。
ありがとうございます。
No.9  詩葵  評価:0点  ■2013-07-26 19:38  ID:L6TukelU0BA
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>楠山歳幸さん

こんばんは感想ありがとうございます

作風が好きだなんて言ってもらえると嬉しいですね
もっと透明感のある言葉を綴りたいのですが
どうも上手にいかないものですね
汚いものや醜い感情をやわらかく表現したいなと考えていて
ゆるりふわりずしんみたいな雰囲気の作品を
これからも書けたらなぁと思っています

励みになりますありがとうございました
 
No.8  詩葵  評価:0点  ■2013-07-26 19:31  ID:L6TukelU0BA
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>藤村さん

こんばんは感想ありがとうございました

言葉を使えるようになったという実感がわけば
書けなかった頃のことなんて思い出せなくなりますよね
けれどそうやって言葉を使いこなせた気になった頃が
一番危ないというか私は恐ろしいなぁと思っています

ありきたりだなんてとんでもない
読んでくださってありがとうございました
 
No.7  詩葵  評価:0点  ■2013-07-26 19:24  ID:L6TukelU0BA
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>逃げ腰さん

こんばんは読んでくれてありがとうございます
丁寧に読んでくださって本当に嬉しいです

常識だとか規則だとかそういうものばかりに
縛られすぎているそんな世界に結局わたしたちは
教わることをやめられないんですよね

色や音にいいだけ囲まれているはずなのに
私たちはそれに対する感謝なんてなかなかしないし
きっとそんなことに目を向ける方が馬鹿なのかなぁ

いきたいしにたいのくだりはですね
死にたいが溢れている分生きたいも転がっている
そんなこの世界をオセロを使って皮肉ってみました
辛い時死にたい死にたい言っていても
翌日それがくるりと生きたいに変わっていることがある
それこそファッション言葉になっていると思うんです

ことばを読んで感じたきもちというのは
あなただけのものだし間違いなどあるわけがありません
向き合ってくれてありがとうございました
 


No.6  楠山歳幸  評価:50点  ■2013-07-24 00:00  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。
 詩葵さんの作品の雰囲気、良いです。
 素人なためうまく言えませんが(すみません)、無邪気な中でどんどん孤独になって行く、ネガティブだけど流されず理性で押しとどめている、みたいな感覚です。
 >いきたいしにたいをならべて
  はさみうちでひっくりかえすはどんなお遊びかしら。
 特にこの文章が好きです。
 失礼しました。
No.5  藤村  評価:30点  ■2013-07-22 00:22  ID:sg12n8JFuiY
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拝読しました。
自転車の乗り方をおぼえてしまうと、乗れなかったときの感覚をすっかり忘れてしまう……箸をつかうにしてもそう……息の吸い方を忘れる、っていうのあるよなあ……歩き方がわからなくなるというのもあるよなあ……というふうなことを、読んでから連想しました。ことばについては、おなじくらいか、もしかしたらもっと根深くそういうことと関っていて、ちょっと喩えとしてはあやしいですが、持病みたいなものかなあ、とか。
だいきらい、の感じを拭えても拭えなくてもけっきょくついてまわるのだよなあ、とか、とりとめもなくおもいました。ありきたりですが。
No.4  逃げ腰  評価:50点  ■2013-07-21 21:42  ID:5.ETnUaDEi2
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こんばんわ

詩の返事として。…そうですね。ルールがあって初めて自由があるのですね。『だいきらいなこの世界』はルールそのものですから。
なぜ嫌いなのだろう。自由を担保してる世界をどうして拒絶するのだろう。
ある意味ルールを守れないのかな。僕らは先へ先へ行こうとしてルールがそれを縛り付けているように見えるのかもしれないですね。

色に嫌われる描写に関して言えば
ついには真っ黒くろすけにまで嫌われてしまう。
ある意味擬人化であるし、黒という自然界においてもっとも多い色(例えば影とか)にまで見放されてしまった、と読みました。
ううん、僕らは色を知らないだけなんだよね。その色の意味とかね。
続く、音楽の描写でもあるように音符の種類も知らないしね。かえるの歌ひどいものだもん。



『くだらないつまらないをならべてたまにある"消えたい"をみつけてぶたのしっぽ』当たり前ですけど豚のしっぽのルール考えると最後に出遅れた人が『消えてゆく』だと感じました。先へ先へ行く人に置いていかれて…。着地点はどこかわからないですが、僕はこう読めましたね。
もうひとつは豚の尻尾ってくるんとしてて×印に見えないですか?都合悪いのは全部ペケしてて、僕は『消えたい』みたいな本当の気持ちをどんどん遠くに追いやって先に進むもんだから皆自分が本当にやりたいことと乖離してんるんじゃないかとも読めましたね。

『いきたいしにたいをならべてはさみうちでひっくりかえすはどんなお遊びかしら。』日本語指摘されてましたが全く問題ないですよ。オセロに例えたのは面白いと思います。ただ、この詩の文脈でどうしてこれを持ってきたか説明お願いできますか。

そして、
>いつのまにか
>きづけば
>しまいには
>づかないままで

これら抜粋に代表されるようにびっくりするほど言葉に対して無自覚だ。この鈍感さはなんだ。いや、僕たちだ。そうですよね。怖いくらい言葉をある意味虐めてきたし、ファッションとして使ってきた感はある。この無自覚さがこの詩の本質であり、論点だろう、と思う。僕の批評の限界ですね。
楽しむ読ませてもらました。上から物は言いたくないので、間違ったところがあればおっしゃってください。ではでは、ある意味同じテーマを共有する先輩として応援しております。次回作待ってます!

No.3  SHIRIAI  評価:10点  ■2013-07-21 18:02  ID:sm5R9tKqGyk
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上の点数は↑↑↑追加点です。

申し訳ない。

>くだらないつまらないをならべて/たまにある"消えたい"をみつけてぶたのしっぽ。
>いきたいしにたいをならべて/はさみうちでひっくりかえすはどんなお遊びかしら。

の部分、偏見で読んでしまった。この部分、とくに詩的なのだが、またか、と思ったという(私と「似た」意識)内容だったんですね。なるほど詩にそう書いてある。失礼しました。10点追加しておきます

それから、ひらがなの問題は、先に書きましたが、全貌が見えて解決しています。読みやすいと思いました。

もしかしたら焦って読んで見落としていることが他にもあるかもしれない(「薄い」に関して)宝を見つけたらまた10点もってきます。さあ、これからまた宝さがしです。
No.2  詩葵  評価:0点  ■2013-07-21 16:14  ID:L6TukelU0BA
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こんにちは感想ありがとうございます

ひらがなを多用するのは作風として
受け止めていただければと思います
まっくろくろすけ、などの表現も
読者にわかりやすさや親しみやすさを
感じていただくための技法でしたが安っぽかったですね

>はさみうちしてひっくりかえすのはどんなお遊びかしら
きっとこの言い回しの方が自然なのでしょうね
自分ではあまり疑問を感じなかった言い回しなので
ご指摘いただけて嬉しかったです

内容が薄いと言われたのは
この詩の本当に伝えたい部分を
わかっていただけなかった証だと残念に思います
もっともっと精進していきたいものです

くだらないつまらない
〜どんなお遊びかしらのくだりは
トランプのぶたのしっぽとオセロを
描写したつもりでいました力足らずですね
死にたいだの辛いだのが珍しくない今
遊びや娯楽かのようにぞんざいに扱われる言葉の姿を
皮肉った表現のつもりでした

丁寧に私の詩と向き合ってくださって
本当にありがとうございました
 
No.1  SHIRIAI  評価:30点  ■2013-07-21 15:54  ID:2un0QyHxhs2
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こんにちは。はじめまして。

私は携帯で入って来ているので、いつもの文字の大きさで読むと、ひらがな文が読みづらく、また、指示語が通じなくておかしな文に思えました。下手な筈はないだろうと思い、小さな文字にすると、全貌が見え、二つの問題は消え去りました。その分、脱字が見えてきました。

>はさみうちでひっくりかえすはどんなお遊びかしら。
これは明らかですね。訂正しましょう。

本道と側道の二重構造ですね。
内容が薄いので、お得意の三行詩に出来ないこともないですが、「だらだら感」の猛烈な反発にあいます。この「だらだら感」というのがこの詩の特徴になっているからどれも削れない。
ただ、「まっくろくろすけ」はジブリからの借り物のようなので、この詩の品位を下げている感がある。

>くだらないつまらないをならべて/たまにある"消えたい"をみつけてぶたのしっぽ。
>いきたいしにたいをならべて/はさみうちでひっくりかえす(?)はどんなお遊びかしら。

この部分、個人的には、またか、という感じであまり好きではないが、全体としては、自然の摂理、古来から磨きあげられた文化などの大きな存在に自己の表現を正されてしまうもどかしさに共感できる。

また、次の詩も読んでみたいなと思わせる力があると思いました。
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