閉じた世界
感情がいなくなって
世界がとじた
何があったかは
もう覚えていない

目を閉じて
真っ暗が広がっても
わずか数ミリのまぶたの向こうは
さっぱり変化もなく
日常が過ぎている

閉じたものは
開かなくてはいけない
理由はないが
そんな気がする

世界と
まぶたは
ほぼ同時にとじた

じゃあ
次にまぶたを開けば
世界も開くだろうか

みたくもない世界でも
流れているのだ
閉じたままでは
何もできない


だから
もがくのだろうね

君も
僕も


せーのって掛け声
かけてくれないか
いちにのさんでもかまやしない

合図がほしいよ

じゃあ
いくよ





君の世界にも僕がいるだろう
僕の世界にも君がいるだろう

だから
怖くなんて
ないだろう


おおむね一緒なのだから
史裕
2013年06月22日(土) 21時39分57秒 公開
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No.2  SHIRIAI  評価:20点  ■2013-06-23 16:04  ID:5ZzWE3oSpa2
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こんにちは。

ずっと目蓋がしまっていて、
私にとってはもっと展開が欲しい。
目蓋が閉じると、いろんなものが見えるはず。だが、感情が閉じているので無理もないが、のっぺりしているので、なにか、不思議な心理描写などが欲しい。と思いました。
No.1  逃げ腰  評価:40点  ■2013-06-23 00:05  ID:VxUNdowmxJo
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好きだ!何より分かりやすい!なんだろうセカイ系ていうのかな。僕と君の関係は中間物をすっ飛ばして世界と直結しているというか。救済を求める?当たりは特にそう。勝手に村上春樹好きだろなーて思ったりw

僕批評できてますかねwでもこの想像力は90年代に多く生まれた物語によく見られる傾向です。00年代がどういう想像力で支えられているか見てみるのも一興だと思います!
あ、返事は気が向いたらで結構です。
総レス数 2  合計 60

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