芽吹きのカジノ
冬枯れた木々の肌を
軽やかに芽吹きが撫でると
世界のくちびるが
スロットのように口を開いた
鋳造したてのコインのような
金色の葉や銀色の葉が
きらきらかかがやき溢れだす
みどり色のフェルトのテーブルに
封を切ったばかりのカードを
角を揃えて並べたように
かたちのよい葉はいくつもいくつも
街路に整然とならんでいる
ときおりしずかに風がふくと
それぞれの葉はひっそりと
遠くで鳴る鈴のように
かさかさとした音を鳴らす
うんこ太郎
2012年08月02日(木) 11時40分01秒 公開
■この作品の著作権はうんこ太郎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
気がつけばあたり一面みどりですね。
草木は成長があっという間です…。
春や夏にみどりが増えていく様子は
カジノでコインがわんさかでてくる様子に
似ている気がするなあと思って
自分なりに詩にしてみました。
もっと自分の感じた印象がうまく表現できるように
なりたいです。

この作品の感想をお寄せください。
No.4  うんこ太郎  評価:--点  ■2012-08-15 10:01  ID:iIHEYcW9En.
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楠山さん

ご感想ありがとうございます。返信遅れてすみません。
葉とコインという発想はギリシア神話からのぱくりというか連想でした……。
ギリシア神話に登場するミダス王の伝説は滑稽で哀しいものですが
触れたもの全てを黄金に変えるというモチーフはすごく華やかなイメージです。
春とか夏になると、時にミダス王が木々に触れているのではないかと
思うくらいに緑が溢れてくるのでため息がもれてしまいます。

熊野の自然なんかの生命力の強さなんかも、すごいですよね。
そんな自然の生命力とカジノでコインがじゃんじゃか溢れてくる
ぞくっぽさと派手さをうまく表現できればよかったのですが、
残念ながら私の手にはあまる感じでした。

ご感想ありがとうございました。
No.3  楠山歳幸  評価:30点  ■2012-08-08 23:43  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。
 葉とコインという発想がとても面白いと思いました。
 いつも押し黙っている植物たちが実は競馬場のように熱狂しているという感じです。いつもそこにあって当たり前のものでも、違う角度で見ると楽しいですね。こういうのが文章の力かな、と思いました。

 失礼しました。
No.2  うんこ太郎  評価:--点  ■2012-08-03 10:21  ID:iIHEYcW9En.
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謝染はかなし様

早速のご感想ありがとうございます。ご指摘がとてもありがたいです。
詩を書くのにがんばるというのも変かもしれませんが、楽しくうまく書けるように
投稿をつづけていきたいと思います。
ありがとうございました。
No.1  謝染はかなし  評価:20点  ■2012-08-02 13:28  ID:Oc4AyeZ3ELI
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惜しい。この詩はただのイメージの羅列になってる。

もっと言葉と言葉の結びつきを意識すると良いと思います。
総レス数 4  合計 50

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