さみだれの道

紫陽花のような移り気も

いまばかりはいいでしょう?

降り籠める雨の中で

ひとところになんて

いられないわ

わずかな屋根を縫って

走りましょう

さあ


笹百合
2012年07月14日(土) 19時02分15秒 公開
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■作者からのメッセージ
梅雨の朝にしとしとと降るのは好きなのですが、今年は雨粒が大きいのか、傘を打つ音がうるさくて風情も何もありませんね。

この作品の感想をお寄せください。
No.7  笹百合  評価:0点  ■2012-09-10 18:55  ID:S6SCLCl937.
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>蜂蜜さん
 感想ありがとうございます。この詩を読み解くなら、紫陽花の花言葉を知らないと厳しいでしょう。それでも三十点もらえたことに驚いてます。

 以下ネタばれです。たぶん、冒頭二行が掴めないと意味もインパクトも感じられないでしょうから。
 紫陽花には「移り気」と「辛抱強い愛情」という真逆の花言葉があります。つまり、「紫陽花のような移り気も・今ばかりはいいでしょう?」という問いかけは暗に「辛抱強い愛情をかなぐり捨ててしまいそうよ」と言ってるわけです。「辛抱強い愛情」を知らなくても、もう一つの花言葉「元気な女性」を知っていれば、「雨の中で鬱々と過ごすのはやだ!」という感じは伝わります。メッセージに花言葉を書かなかったのは、詩板の方なら聞いたことぐらいあるだろうというのと、最悪だらだら続くことのたとえに使うさみだれと移り気から察せるだろうと思ったからですね。後はまあ、名前からして花好きを宣言してるのに花言葉語り出したらうざいだろうというのもあります。他板の方には不親切極まりないですが。

追伸 詩人らしいかどうかはともかく、つついてみました。「あなた」より「貴方」の方が冷たく感じるとか、「犬」と「わんこ」の差だとか、そういう話です。
No.6  蜂蜜  評価:30点  ■2012-09-09 21:21  ID:eIujmSP4Q1E
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笹百合さん

あっちは様、こっちはさん、何だか行ったり来たりで、わけがわからなくなっている蜂蜜です。
こんばんは。

拙作への感想を本当に嬉しく思っております。ありがとうございました。
そのお礼と、もし可能であれば、もうひとつだけ御願いもあり、
御作を読ませていただき、せめて感想を書かせていただくことを持って、
お礼と、僕から笹百合さんへの、新しい一つの御願いに是非お答え頂けたらと思います。

最初にお断りしておきます。
僕、蜂蜜は、詩に関しては、ほぼ、完全に無知です。無能です。

感受性も感応性も、官能性も知性も、美学も、論理も、経験も、
詩、に関しては恐らくゼロです。

寺山修司の幾つかを好みますが、もう忘れました。

あと、終戦後頃か、いつの方かわかりませんが、女性で、一度最近ちょっとブームになり
『おのれの感受性をどうこう?』というような、強く突き刺さるような言葉の連続を
大変素晴らしく感じ、万年筆で何度も書きましたが、もうそれも忘れてしまいました。

それと、かなりの高齢の方か、もう亡くなられた男性?の方の、詩なのか、会話の一部なのか知りませんが、「言葉なんて、覚えなければよかった」という一言がただ、ただ、好きです

それらが誰で、何と言う作品なのか、わかる方いらっしゃいましたら、教えて下さい。

詩の知識はその程度で。あとはもう歌詞の世界になってしまいます。
何のお役に立つかはわかりませんが、感想、述べます。

僕は、心にズシンと強く突き刺さる言葉を、詩には求めます。かたちはどんなものであれ。
わかりやすく言えば強烈なキャッチコピーのような、一度聞いたら忘れない、突き刺さって抜けない言葉、そういうものが、個人的には好みです。

さて御作、私のそのような意味とは正反対の、花の匂いにような、美しさを持った作品だと感じました。

ただやはり、心に突き刺さって抜けない何か、は感じませんでした。
後半の開放性には胸をうたれましたが、それでもまだ、明日、いや一時間後、5分後、1分後という意味で、もし1分でも覚えて心に突き刺さり、例え2分でもまだ抜けない言葉があったかどうか。

その現実は、実際の時の流れを経てみたいと、わかりません。

でも、可能性のある言葉はあります。

ラストの一文。

さあ

の一言でした。この言葉で締める感性は素晴らしい。
ここは胸を打たれた。少なくとも、現時点では。

点数? 詩に点数なんて、つけたことほとんどありません。
元・運営者としても恥ずかしながら、詩板は、99%が「ポエム板」などと小説の作者には暗黙の了解があり、「あっちはお花畑の厨二病集団だ」と周囲もなんとなくほのめかすものですから、
なんとなく運営者時代も僕も踏み入りずらく、何度か、詩なのかポエムなのかもわからぬ駄作を投稿したことはあったものの、詩に点数は本当に難しいです。

馴れ合いのぬるま湯を好まれる方ではない、と感じましたので、
率直に点数を……でも難しい。

さあ、で締める感性を高く評価するなら40点。
それ以外の言葉にあまり(全く、という意味ではありません)インパクトを感じなかったことを考えれば30点、それが正直なところです。

詩の意味は全然わかりませんでした。さすが無知です。どのような情景も浮かんでは来ませんでした、最後の一言の開放感には、お恥ずかしくてとても口には出せませんが、これまでの人生経験と、完全な僕の想像を足して二で割ったような、絵は、僕の中に、ラストの一行の部分にはあります。

悩みます。
御願いごともあるし詩の門外漢という恥ずかしさもあり、また、新しい御願いごともあるので甘めの40か、いや、馴れ合いは拒否し、フェアで正直な、そしてちょっと厳し過ぎる30を出すか、
悩みます。

御願いごとは、現歴板2面にある「夢をついばむ」という僕の作品に、詩人としての感想をいただきたいです。ぜひぜひ、お願いします。

それだけです。

願いが叶えられることと、点数はあくまで無関係です。
では行きましょう。

クリック
No.5  中村優太(元ふぬーん)  評価:0点  ■2012-07-24 00:49  ID:/SNnAgl8dLg
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追伸
近いうちに返詩してみます。
なんか元付き合ってた人(っていう程の期間でもないけど)とイメージが被るんですよね。
現実にこういう場面あったしw
No.4  笹百合  評価:0点  ■2012-07-23 02:22  ID:nyv4PhU4HKM
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 感想ありがとうございます。

>Fnoonさん
 ジブリ的な情景が浮かぶとは、ちょっと意外です。わたしがイメージしていたのは、大人の女性が雨宿りにじれて連れを引っ張り出すシーンだったので。
 行間はどうすればいいのかだいぶ感覚が鈍っているので、うまくいってるなら偶然ですね。意識してできるよう頑張ります。
 この詩、「わずかな屋根を縫って/走りましょう」のところはするっとでたのですが、最後がでなくて一月ほど寝かせていました。それでもでなくて、「さあ」で妥協しました。やっぱりわかりますよね。……梅雨が明ける前に出したいという欲望に負けてしまいました。
 意識したのは黒と紫で描いた水彩画です。あんまりカラフルにすると子供っぽくなるかなぁと思って。
 返詩読んでみたいです。この詩は女性一人の言葉で終わっているので、男性視点から書くとどうなるのか興味があります。

>うんたさん
 雨に降り籠められて鬱々としているのが嫌になってこの詩を書きました。もう多少濡れても走っていっちゃおうよと。元気を感じていただけて嬉しいです。

>ヒカルさん
うーん。特に技巧をこらした覚えはないのですが。うまいって何がでしょう?
素敵といっていただけたのは嬉しいです。
No.3  ヒカル  評価:40点  ■2012-07-22 17:17  ID:MoCvENvvWTk
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相変わらず、うまいですね。
素敵でした。
No.2  うんた  評価:30点  ■2012-07-17 13:34  ID:iIHEYcW9En.
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読ませていただきました。

走りましょう

さあ

が好きでした。
走りましょうって、元気を感じる言葉ですね。
No.1  Fnoon  評価:40点  ■2012-07-14 23:26  ID:H3x6agBwxFY
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こんばんは。ふぬーんです。
誰かが誰かの手を引っ張って屋根の間を飛んでいる情景を思い浮かべてしまいましたwそれこそジブリ的なw

行間の使いかたいいです。
雰囲気が出てます。

わずかな屋根を縫って
走りましょう

が素敵です!

けど最後がもったいない感じがします。

「さあ」って適当に選んだって感じを受けます。

あと、単一のカラーを筆でさっと塗っただけの気がします。

追伸;うち作りたいです。返詩みたく。ここまで上手くはないですが。
総レス数 7  合計 140

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