in my casket




ぼくのさ きみへの想いを
そっと こころの小箱にしまっておくんだ
するとね
ワインを寝かせておくように
ゆっくりゆっくり
愛が発酵していく


愛なんて
言葉をつかうと
ほんとうに俗っぽいけれど
どうせきれいごとじゃ 
すまされないんだから
いいよね
現実っていつも皮肉で
厳しいことを
嫌でも思い知らされるはずだもの


ところで
愛が発酵している音
聞いたことある?
でもね
かんちがいしないで
愛が育つ じゃなくて
愛の発酵なんだ
つまり
腐敗していくともいえるかも


メタンガスみたいな
悪臭を放ちながら
ぼくの小箱の愛は腐ってゆく
二年たち三年たち
やがて小箱じたいも
腐りはじめる


五年後には
もう新しい恋に
めぐり合っているだろうけれども
それでもぼくの奥の奥の方で
きみへの愛は腐りつづけてゆく
どこまでも
どこまでも






青山カヲル
2012年01月02日(月) 00時02分29秒 公開
■この作品の著作権は青山カヲルさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 おそらく。

この作品の感想をお寄せください。
No.4  橘 カオル  評価:0点  ■2012-01-15 11:50  ID:P393o/0fRi.
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太郎さま、ご感想ありがとうございました。
まあ、実際問題、ひとひとり幸せにするのは
容易なことではないようですね。

ありがとうございました。
No.3  うんこ太郎  評価:30点  ■2012-01-04 13:39  ID:iIHEYcW9En.
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愛が発酵してゆく、というのがいいですね。
どこまでも愛が腐り続けるという終わり方はちょっと恐いですけど真実かも(^^;
No.2  橘 カオル  評価:--点  ■2012-01-02 21:53  ID:7o6OMGvVWos
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わあ、久遠さま、ありがとうございます。

そんなに、お褒めていただいて、いいものなのでしょうかw
まあ、これはある特定の人に向けての詩なのですけれど、自分がその特定の人物であると思うのならば、どなたでも特定になっていただいて一向に構わないのですが、やはり、あれですよね。なんらかのキッカケがこういった詩作やら、創作には必要なようで、そういった天から降ってくるようなインスピレーションやら、刺激やらを与えてくれるのは、ぼく個人としては、結構愛とかいったもののようです。ま、ひらたくいえば、女性ですか。
女性って、やっぱ素晴らしいと思います。あははは。

ありがとうございました。
No.1  久遠  評価:40点  ■2012-01-02 19:57  ID:7RNe.TvLNWk
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はじめまして。
読ませていただきました。

全体の雰囲気がとても柔らかく、綺麗な世界観が表現されていて、素敵な詩ですね。
そして、切ない…愛が報われなくて、自分の中で気持ちがどうしても綺麗なままではいられなくて、「発酵」していくんですよね。
「腐る」という言葉を使いながら、なお綺麗な印象を受けるのは、言葉を丁寧に選んでいるからなのでしょうか。

素敵な詩をどうもありがとうございます。
総レス数 4  合計 70

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