蔑みの弔い
薄暗い記憶を少しだけ
物語を一度やめて
私だけの話をいまから、きみに

私は数年前の記憶
現実の哀しみには興味はない
従来の台詞はあまりにも聞き飽いた
貪欲に進みすぎて手に入らない

私は未来の世界
現実の疑似恋愛に興味はない
痛みも憂いも愛しているよ、と
理想の光に口を閉じて海へ沈もう

悲しい生き物だと言う
その感性はとても貧相で愛おしく


世界が真っ暗なことも
きみが傷だらけなことも
僕がたくさんの罪を重ねたことも
全部知っているんだよ

ほんの少し笑っても
ただ息をしていることも
きみが生まれた世界のことも
なんだかとても悲しいね

ひとりでも平気なんだよ
涙は最初から流れない

生きてしまったなら仕方がないね
早く優しい死がきみに来ますように


しあわせを、願って
ロルカ
2011年12月12日(月) 06時34分15秒 公開
■この作品の著作権はロルカさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
いつだって世界の終わりを願ってる。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  ロルカ  評価:--点  ■2011-12-12 13:16  ID:GbjvrN93Yzw
PASS 編集 削除
謝染はかなしさん
たしかにわたしは二人の作品ばかりでしたね。
次回は1人だけの冷たいものも、いいかもしれません。
ありがとうございました。
No.1  謝染はかなし  評価:30点  ■2011-12-12 13:01  ID:4jK5Q7AefPo
PASS 編集 削除
これもなかなかに良いですが、

一人でも平気という想いをもっと強固に描いた作品も読んでみたいですね。
総レス数 2  合計 30

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除