赤い宇宙
いつか君が、果ての無い孤独に気付いてしまった時、黄色い秋の狭間に、二人、閉じ籠ってしまおうよ。降り頻るイチョウが私たちを覆い隠してくれる、それに甘えたって、きっと誰も、私たちを責めることはできないだろうから。
円く降り積もった落ち葉の中で、また今日もブラックホールが生まれた。その分だけ、君の中に潜む赤い宇宙は広がる。赤いコートを着た君が、あの日と同じようにブラックホールへ飛び込む、いつか君が、息苦しい君が、赤い宇宙に溶け込んで、見えなくなってしまう前に、私はその穴を塞いであげたいし、それが無理なら、私は躊躇なく君を追って、君の創った赤い宇宙に飛び込んでいくよ。君はまるで満たされないと、イチョウの空に身を預けた。私を置いて行った。確か、去年の秋のことだった。
ナカトノ マイ
2019年11月25日(月) 21時38分05秒 公開
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■作者からのメッセージ
紅葉の季節ですね。

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