生活する屍
朝起きられない布団の上、
窓から香ってくるそよ風を頬の上で感じた。
午前11時、目が覚める。

机の上に陽光が差し込んで照らされる
空っぽのフードパックとお茶碗、転がる箸、
汚いままの部屋、面倒くさがり屋。
早く起きれなかった罪悪感と
今日も起きてしまった嫌悪感、
昨日のことを思い出す不幸な朝は、
とても清々しいです。
寒いとも言えない風が、
また窓から入ってきた。おはよう。

流されるように過ごす毎日と、
従順さを求められる社会構造と、
何もかも自動的に見えるこの町は
どこもかしこも同じ花の狢だ。
囚われの身であることに、誰も関心を持たない。
無関心という世界はきっと最強だ。
「関係が無い」と言い切れる身勝手さを、
僕はまだ持ち合わせていない。

生活、出来ていますか。
皿を洗う、部屋を片付ける、着替えないまま、寝転がる。
今日もまた、何も為せないまま終わってしまうよ。
買い出しもできないまま、夜になるよ。
いつだって、その場凌ぎです。
僕は金木犀に漂う
死体になりたい。
ナカトノ マイ
2019年10月22日(火) 16時01分41秒 公開
■この作品の著作権はナカトノ マイさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
金木犀が好きです。

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No.2  ナカトノ マイ  評価:0点  ■2019-11-08 22:43  ID:FLHCVOVt6M.
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虎竜さんへ
模範的な生活をすることは存外難しいもので、私も日々をぐだぐだとやり過ごすことで精一杯です。不甲斐ない自分に辟易とする毎日ですが、そんな自分を許して、生活と自分との間で折り合いをつけることも必要なのかなと思います。
メッセージをいただいて元気が出ました。ありがとうございます。
No.1  虎竜  評価:30点  ■2019-10-23 09:07  ID:te6yfYFg2XA
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実にシンプルに。ただただ共感します。
今の自分の流行り文句が生ゴミです(笑)。
このグズグズの生活。依存心が服を着て歩いているような感覚。
でも最近思うのは、病んだ心を治していくために体がとっている戦略なのではないかと。
だから世界を信じる強さでも目指して、本日もグズグズ行きます。
総レス数 2  合計 30

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