頼りない春の底
地底を数万メートル下を私は歩いています。
確かに奇跡を信じなくなりました。
もう言葉の魔法も意匠も得意ではなくなりました。
あの頃、抱いていた比喩の魔法の嫉妬もそれほど煌びやかなものではなくなりました。
世界の遥か果て、惑星に底が空くような底で声を上げて、言葉の通じない人に話しかけています
私の名前を呼ばれるたびにはっ、故郷のことを思い出し、旧友と路面電車を横切った冬の日のことを思い出します。
つらくないっていったらきっと嘘になります
生ぬるい体温のゆらぎが私たち(当時は「あたし」でしたね)の詩を冷笑するようになりました
厳密性がどうしても必要なら私は裸の王様でいい、といじけていたのをいつまでからかってくるのはとてもいじわるなあなたはその場所で不機嫌にならずに済んでいますか。

今、世界とか噴水の崇高さを私たちが知ってる土地では馴染まないことを残念に思います。

仕事がうまくいきませんが、教示的なあなたの警句の甘味が私を支えています。
  言葉はいずれ見えない弱さを零す
でしたね。「例えるならば」言わば私は処女の裸体のように真実を言うのだ。
底では、人々が行き交いあって作業を進めています
私は歯車になることを心地よいと感じるようになりました。
どうですか、今このインフラがナノ秒よりも早くアジアアメリカアフリカヨーロッパ南極を貫いて、空の果てまで遊覧飛行して、あなたに届いていますか。
もうすぐ春です。ここは少し寒いです。近いうちにまた4人出会いましょう。



逃げ腰@年寄り
2019年03月12日(火) 15時21分39秒 公開
■この作品の著作権は逃げ腰@年寄りさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
春が来ましたね。
様々な勉強しましたが、僕は詩人として生きて生きたいと最近思うようになりました。本業にはできるとは考えにくいですが…。

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No.2  逃げ腰  評価:--点  ■2019-03-17 18:12  ID:TzGSiGaGs2k
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感想ありがとうございます。
達観してるのか単純に歳を取ったのだと思います。
正直に言うと、希薄な人間関係に充実した優しさを求めて、彷徨っているような感覚です。
素敵な詩、といってくれて嬉しいです。次も是非見てください!

No.1  ナカトノ マイ  評価:50点  ■2019-03-14 19:02  ID:C8XEfVKlQrU
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どこか達観したような印象を受けました。何か逃げ腰さんの中で成長を感じることがあったのでしょうか、というのは私の想像の範囲を超えないのですが。なんと表現すれば良いのか分からないのですが、とても素敵な詩だと思いました。逃げ腰さんが詩人として、今後ますます活躍されることを、楽しみにしております。
総レス数 2  合計 50

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