ざれごと


風が吹いて
桜が散って

雨が織り成す
流水紋を
二人静かに歩いていた


沈黙


雨が止んで
叢雲晴れて

いつもは分かる
君の心を
朧月夜が隠していた


暗転


たった一合の日本酒と
二つの御猪口

日本酒嫌いな君は
その片割れを
澄顔で受け取った

私は君にソレを注ぐ
君も私に注いでくれた


嗚呼、苦い


声がひとひら落ちてった

ヤエ
2018年09月21日(金) 22時02分00秒 公開
■この作品の著作権はヤエさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
「さよならだけが人生だ」とは言うけども
人生に別れが付き物だとは言ったとしても
なんだかんだ、苦いものだよなぁ

花は毎年咲くものだけど、同じ花は二度咲かぬ
っていう

いい表現が思いついたらまた書き直すかもしれない

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No.6  ヤエ  評価:0点  ■2018-10-04 03:09  ID:K9fU2auhuI6
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史裕さん
読んで下さりありがとうございます。
余韻が残ったなら、幸いです。
なにか、残るといいなぁ。
No.5  史裕  評価:30点  ■2018-10-03 09:29  ID:GnRfpxKtTA6
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読ませていただきました。

隠された心に気付けない事
注がれた酒の苦さ
過ぎた結果につながっていく過程のように流れていく
余韻のある作品だと感じました。

読ませていただきましてありがとうございました。
No.4  ヤエ  評価:0点  ■2018-10-02 11:45  ID:8UKbjiwz3jI
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逃げ腰さん
読んで下さってありがとうございます。
月に叢雲花に風って言うなぁって、確か「よいことには邪魔がはいりやすく、長続きしないものだというたとえ。」だった気がします。勧酒にも「花発多風雨」ってありますし、楽しかった二人で遊んだその日の時間が終わって(桜が散って)、雨が降って、流水もんが綺麗だなぁとか思ってたけども、友人はまだそこにいるので、まだ月は見えてるし、そういや雨もやんだなぁ(叢雲は晴れて)、って思ったんです。今日で最後って、友人はどんな思いだろうなって隣を見ても、イマイチ友人が何を考えてるのか分かんなくて(朧月夜)と、まぁそんな感じで書いてました。完全に勧酒のパクリというか、なんというか、あんま良くないのかもなぁと思いながら、どこかに残したくって、ここに投げた次第です。
ちなみにその日友人と飲んだ日本酒の名は「真澄」でした。

コメントありがとうございました。
No.3  逃げ腰  評価:50点  ■2018-09-29 22:19  ID:lzY0c/NnUfY
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お久しぶりです。
逃げ腰です。
気持ちわかりますよ。
どことなく、別れの雰囲気を感じる事ありますもんね。
桜、流水紋と続いて、沈黙。
綺麗です。
暗転もいいですね。空間の使い方もとても良いです。
都心から感じる季節感みたいな自然を感じる事が出来て良かったです。
では。また。ありがとう。

No.2  ヤエ  評価:0点  ■2018-09-23 17:36  ID:K9fU2auhuI6
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僅夜さん
コメント、ありがとうございます。
「勧酒」という詩がお互い好きな友人がいました。就職で遠くに行ってしまう友人と、連絡は取れるとはいえ、こうして飲み交わすこともほぼなくなるのかと思うと、少し寂しい気がしました。いつも友人はカクテルを飲み、私は日本酒を、それぞれ好きな酒を飲んでましたが、遠くに就職が決まった際に、最後に何となく、2人で「勧酒」を思い出して、私から仕掛けてみたら、受け取ってくれました。便利な時代になり、今と昔では「別れ」の重さが違うとはいえ、やはり別れは惜しいものだと、この詩に落とし込んで見ました。

ありがとうございます。
No.1  僅夜  評価:50点  ■2018-09-22 23:06  ID:V8DdSaSVfYY
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やってみたかっただけ、だとしても
「そうしたかった相手は貴方だ」と思えるのなら
それは、僕は、素晴らしいことだと思うのです。
一夜の逢瀬、一合の杯に想いを注ぎ合える瞬間なんて
ついぞ僕は味わったことが無いのですから。
総レス数 6  合計 130

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