生き物分の1/羨望か嫉妬か
外は鮮やかに輝いているけれど、友人の目は神妙で死んでいる。
そのうち皆んな、アスファルトの上で干からび始めるよ。
暑いですね。
それでも雨が死骸を洗い流せば、震えるほど寒い。
別に何をするでもなしに、寿命の減っていくスマホをいじる。
そんな私は弱い生き物。
自分がいちばん乾いているなあって、
多分、皆んなが同じことを考えている。
分かっているよ。
自分勝手だ。
コピーペーストコピーペースト。

生き物分の1


眼前に広がる眩さの中で、
風に削られた露が葉から少しずつ落ちていく。
その光りが、新緑の変わり目を急かすように、
次々と瞬き飛び散った。
両頬を、両手でしっかりと捕まえて、
じっと、訴える。私を見てって。
無駄なものは聞こえず、脇目も振らない。
ただ真っ直ぐに、雨上がりの朝日へと微笑みを送る。
日光が、木漏れ日の中でモールス信号を叫び始めた。
白いシャツのワンピースが風に立ち向かって、はたはたと走り、
それに伴って君の影は大きく乱れる。

ムラサキツユクサになりたい。
なりたくて、なりたくて、
仕方がなくて、
悶える。

「せいぜい足掻けよ。」

空気の唸る音が、聞こえる。
うるさい。
言われなくても足掻くさ。

羨望か嫉妬か
ナカトノ マイ
2018年06月01日(金) 18時31分32秒 公開
■この作品の著作権はナカトノ マイさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今回は詩を2つ書きました。

この作品の感想をお寄せください。
No.5  ナカトノ マイ  評価:0点  ■2018-06-13 18:48  ID:lMn4K5YDviU
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春さんさんへ
ありがとうございます。お待ちしています。
No.4  春さん  評価:0点  ■2018-06-11 00:31  ID:IaJIiwK2bLw
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こんばんは。返信ありがとうございます。
私視点のものになりますが後日更新しますね。(この欄を更新します〜4行とはいえ無限にパターンがあって時間かかるので少々お待ちくださいね。)
No.3  ナカトノ マイ  評価:--点  ■2018-06-08 20:03  ID:fLt.6PjGqOo
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春さんさんへ
細かく感想を書いてくださりありがとうございます。
生き物分の1について、この作品は私の作品の中でも、分かりやすい詩なのではないかと思っています。率直に伝わったのなら幸いです。
羨望か嫉妬かについては、確かに、深く考えずに題名を付けてしまったように思います。内容についても、ご指摘の通り、書きたい言葉をとにかく詰め込んだり、逆に足りない部分を補ったりと、微調整が行き届いていていませんでした。付け加えることを面倒くさがらず、また削る勇気を持って詩作することが大切だと改めて感じました。
冒頭の4行が重たいというのは、情報が多すぎるということでしょうか。重いという意味がいまいち分かっていません。よろしければ是非、春さんさんの推敲を読ませていただきたいです。もしお時間がありましたら、書いていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
やはり、自分とは別の視点から評価をいただけることは、とても自分の糧になります。ありがとうございます。

ヤエさんへ
詩を書くときは、生活の中で見た景色をもとに文字をおこしているので、楽しんでいただけて嬉しいです。自然は誰の為でもなく自然のために生きていて、そんな自然の直向きさに憧れてこの詩を書きました。私の見た情景がヤエさんの中に少しでも映っていたらいいなと思います。
私の詩を繰り返し読んでくださってありがとうございました。
No.2  ヤエ  評価:50点  ■2018-06-05 11:02  ID:SITQgi7z/cc
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こんにちは
この詩を何回か読み返し、今日ようやく感想を送ります。凄く癖になる詩で、私としてはかなり好きです。

特に、生き物分の1で一瞬の静けさ、息をつく感じが置かれたあとの連。描写がとても綺麗で、誰にでも伝わるような表現なのに、読んでいて楽しい、センスのある語感のいい表現だなぁと感動しました。
日光が、木漏れ日の中でモールス信号を叫び始めた。
この部分が特にお気に入りです。

良いものを読ませて頂きありがとうございました。
なんとなく、自然の描写の輝かしさと相まって、植物等の自然という他の生き物に対する羨望・嫉妬があったりするのかなぁって思いました。コメント失礼しました。
No.1  春さん  評価:50点  ■2018-06-08 10:08  ID:IaJIiwK2bLw
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生き物分の1

若者たちの感情・感覚を上手く切りとってポップなかんじに仕上がっていますね。はじめからおわりまで齟齬なく安心して読み解けました。


羨望か嫉妬か

題名はちょっと疑義があるかもしれません。個人的かもしれませんが、このふたつの言葉が持っているイメージ、このふたつの言葉そのものが、詩的には感じられない気がするのです。
でも題名にくらべて、中身はかなりいいです。とくに一連目の9行目までは素晴らしいと思いました。
「ムラサキツユクサになりたい」 ここもいいアクセントになってます。
そしてここからあとは感情があらわ(=表現が直接的)になって終わります。
2作投稿お疲れ様でした。ありがとうございました。
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