気づけば何故だかいっつも嫌われ者(悩み多き感情たちの詩 その1)

怒りんぼくんは何故だかいっつも みんなの嫌われ者でした
ほんの小さな出来事にも すぐに怒りを爆発させ
どんなに宥めてもすかしても
歯止めが利かなくなってしまうからで
寄らず触らず 
みんな 怒りんぼくんと関わりたくなかったのです


なので怒りんぼくんは いっつもひとりぼっち
本当は陰でひっそり泣いていたりもするのですが
もちろん そんなことは誰も知りません


時々 淋しがり屋くんがそばへ寄っていっては
そっと寄り添ってくれたりもするのだけれど
何が気に入らないんだか
急に不機嫌になっては怒って 
あっち行け!近寄るな!と
蹴散らしてしまいます


怒りんぼくんのそばに寄っていく者は
誰ひとりいなくなってしまいました


あっちの方では みんなが楽しそうに笑って
缶蹴りをして遊んでいます


嫌われたくってそうしているわけじゃない
持って生まれた性格だから どうしようもないじゃない
ふん ガキでもあるまいし なにが缶蹴りだよ
内心は仲間に入れてほしくて仕方がないのに
ボクも仲間に入れてほしいなんて
今更恥ずかしくって恰好悪くって
とてもとても 云えるわけもなく


だから怒りんぼくんは
何故だかいっつも みんなの嫌われ者
何故だかいっつも ひとりぼっち


陽炎
2025年10月23日(木) 16時47分58秒 公開
■この作品の著作権は陽炎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
お読みいただき、ありがとうございます

今年は、なんだか急に寒さがやってきましたね(汗)
躰がついてくのがやっとやっとな感じです^^;

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