彼岸に消える
彼岸と此岸
逝ったり生きたり

ゆらりゆらり
繰り返しながら
彼岸の時間が多くなっていく

白と黒の世界
彩のない世界

わたしの世界は
それに近くて

だからいきたくなる


太陽という化け物が
与えた彩りは
ケバケバシクテ

きみわるい


太陽を背中にして
ちょうど裏側で心地いいのに
それでもまだ
その彩を反射する月

だから思う
新月の日に

ここがひがんでわたしのせかい

色も、光も、未来も、夢も
白と黒の幕に包んで
口角を上げる

笑顔っていうんだよ。
史裕
2024年08月03日(土) 08時57分55秒 公開
■この作品の著作権は史裕さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.3  うんこ太郎  評価:50点  ■2024-09-28 21:35  ID:Ah3p6Rvx2UU
PASS 編集 削除
凄みを感じてよかったです。
No.2  昼野陽平  評価:40点  ■2024-08-04 21:05  ID:JHChxo2FfhM
PASS 編集 削除
太陽という化け物という表現はいいなと。ここ数年の真夏の太陽には僕も閉口してます。
ラストも締まってていいと思います。
完成度高い作品でした。
No.1  陽炎  評価:40点  ■2024-08-03 09:49  ID:qUGSF4Qri.s
PASS 編集 削除
私も太陽はまぶしすぎて
暗闇のほうが安心できる方です

ラストの一文がいいですね
なるほど、となんだか腑に落ちた感じです
総レス数 3  合計 130

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除