行方知れずの罪 |
ねえ、ケンちゃん あのさ あのね 話したいことがあるの あのね あのあたし 3か月生理が来てないの え? お前普段から不順だって云ってたじゃんって? うん それはそうなんだけど でもね なんかこのところ体調もよくないし 調べてみたんだ ほらあれ 妊娠検査薬 そうそう ドラッグストアで買えるやつ あれでね あれで調べてみたら その その えっと だからその 出来ちゃったみたいなの 何が?って 赤ちゃんだよ 嘘だろ?マジかよって マジだからいま話してるんじゃない もちろんケンちゃんとあたしの子供だよ ホントに俺の子供か?って お前そういう店で働いてるんだし 誰の子供だかわかりゃしねえだろ ヒドイ! なんでそんなこと云うの? あの店で働いてるのは ケンちゃんの借金返すために…… 俺のせいにしてんじゃねえよ? あたしは。。。あたしはケンちゃんとしか最後までしたことないよ ホントだって ホントなんだってば ねえ どうしよう あたし どうしたらいい? 俺にはカンケ―ないね ガキなんか冗談じゃねーし 産みたきゃお前ひとり 勝手に産みゃあいいだろ まあでも お前みたいなあばずれが親じゃ 子供もかわいそーだけどな とにかく俺にはカンケ―ないから それじゃ ちょっと ちょっと待ってよケンちゃん ケンちゃん 出逢ったころは あんな人じゃなかったのにな 新宿の路上で元カレに殴られてるところを 助けてくれたのがケンちゃんだった 傷だらけのあたしのこと見て すぐにドラッグストアまで走って 消毒薬とか絆創膏とか買ってきてくれて 優しく介抱してくれたんだ 心配いらない 大丈夫だからって 何度も 何度も云ってくれて あたしは この人といたなら もしかしたら今度こそって そんなふうに思った 思っちゃったんだよね でも 優しかったのはほんの数か月だけだった ケンちゃんはとにかくお金使いが荒くて 給料のほとんどをギャンブルにつぎ込んでいった 負けが込んで借金作って コワいお兄さんたちがうちまで押しかけてきたこともあった そんなときだけケンちゃんは 泣きながらあたしに懇願するの 助けて 助けてお願いだ 借金返したら 今度こそギャンブルなんかやめて 真面目に一生懸命働くからって だからあたし ケンちゃんのためなら風俗くらいなによって いくらだって働いてやるわって思ったんだ 借金さえなくなれば 借金さえ 借金 借金 借金 いくらお金のためでも 見ず知らずの男となんか最後まで致すもんか 最後まで致していいのは ケンちゃんただひとり ケンちゃんだけが どこまでもあたしを愛してくれるんだから ケンちゃん 一緒に幸せになろうって云ってくれたじゃない 俺 子供の頃あんまり幸せじゃなかったから 大人になって彼女が出来たら 絶対幸せにするって決めてたんだって あああ あたしってつくづく男運に恵まれない あたしが愛すれば愛するほど みんなどっかへ去って行ってしまう あたし 何か悪いことした? 何か怒らせるようなこと云った? 思えばあたしの母親もそうだった 次から次へと男をとっかえひっかえ そのたんびにお前なんか邪魔だからどっか行ってろと 500円玉渡されて 夜中遅くまで外をうろついて あんな母親だけにはなりたくなかったのに あんな母親だけには あたしのお腹の中には 赤ちゃんがいる 堕ろすにしたってお金かかるし あんな親には相談なんかしたくないし したって罵倒されるのがオチだし どうしよう どうしよう どうしよう 誰か助けて 助けてお願い 子供なんか 子供なんか 子供なんか このあたしが 愛せるわけがない 育てられるわけがない この子さえ出来ていなければ ケンちゃんとだって上手くいってたはずなのに 邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ 痛い 痛い 痛い 痛い 産まれるの? 出てきちゃうの? トイレ トイレ トイレ。。。。。。 先ほど入ったニュースです 〇月△▲日未明 ××公園の公衆トイレの中に赤ん坊を発見 女の赤ちゃんでへその緒も切られていないままです 女児はかすかではありますが、呼吸が確認できており 〇×区内の病院へ搬送され、治療を受けている模様です えー、警察は女児の母親の行方を現在懸命に捜査中であります 詳しい状況につきましては わかり次第お伝えしていきます では、次のニュースです |
陽炎
2023年08月27日(日) 08時42分55秒 公開 ■この作品の著作権は陽炎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.12 陽炎 評価:0点 ■2023-09-28 11:27 ID:.T.XHKIbJ8o | |||||
☆坂本さんへ お読みいただき、ありがとうございます そうなんですよね、どんな衝撃的な事件も 次々流れてくるニュースの中に埋没してしまって いつの間にか忘れさられてしまう そして、人々の記憶から消え去ったころに また同じような事件が起こる 人々は憤慨する、憤る、そしてまた忘れる その繰り返し この間、ある人が、いちいち他人の不幸を気にしていたら生きていけない というようなことを云ってましたけども たしかに、それはそうかもしれないけれども なんというのか、その人は安全な場所にいる側の人なんだろうな、と この詩は、実際のニュースがひきがねとなっており 描いた、というより、描かされた、といったほうが近いのかも どうしようもない衝動に駆られたんですね 薬にも毒にもならない詩 たしかに、私にはどうしても 惚れた腫れただの、穢れのない美しい世界、みたいのは描けないのでね そういう詩を否定するわけでは、もちろんありませんが そんなふうに坂本さんに云ってもらえると とても嬉しいです ありがとうございました 心より感謝 〜追伸〜 久しぶりに聞く、へばね やっぱりいいですね、青森弁 |
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No.11 坂本 評価:50点 ■2023-09-27 20:46 ID:bSjyQ2V0aek | |||||
どんなに哀しい陰鬱とした事件も更なる事件にスクロールされて 忘れ去られてしまいますね 女性を叩いても 男性を叩いても カテゴライズ化して 自分や自分の家族は当てはまらないからって 安心がっても何の解決にもならない 詩人の存在意義は世界をウォッチするもの 啓蒙するものとしての一面もあると思います 自分の哀しみだけを悲しんで自己完結してしまうのも詩だけど 陽炎さんの詩ように視野を広げるのも重要だと思います 薬にも毒にもならない詩を書くくらいなら 毒でいいとおもいます いい詩をサンクス へばね |
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No.10 ふぬーん 評価:0点 ■2023-09-28 21:06 ID:ASIrFCwxb3Y | |||||
坂本さんの詩って皆さん手放しで絶賛されていましたよね。実をいうと僕、あまり坂本さんの詩にピンときていなかったんですよね。乾いた叙情とユニークさが効いているなんて詩板の誰かが言っていたけれども、詩の比喩自体が何を現しているか、よくわかっていませんでした。 でも、陽炎さんはわかってたのかなと思います。多分そこの違いなんだと思います。 熱情やびっくりを詩に求めてちゃってたんですよ。今もですが。 なんか坂本さんの話、というか、自分らの惹かれる詩のスタイルというか、そんな話でごめんなさい。 |
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No.9 陽炎 評価:0点 ■2023-09-26 14:44 ID:.T.XHKIbJ8o | |||||
☆ふぬーんさんへ ふぬーんさんが詩を投稿されてたので 後で読ませていただこうと思っていたら 削除なさったんですね、残念 お久しぶりです、大分お久しぶりですね 古くからここにいた人はほとんど見かけなくなってしまったので こうしてまたお会いできて、嬉しいです 第三者目線、うーんと、そっか、そういうふうに見えるか 気持ちとしては、当事者に語らせる、というカタチだったんですけど 云われてしまえば、たしかにこれは創作ですが こういう事件が実際に何件も起きているということ そうして、責められるのは大抵母親である女だけということ それはおかしいだろ! ということで そこに至るまでの過程、というか どうしてこうなってしまったのかについてを描きたかったのです 男だけが悪い、とは決して云いません 女だって悪いです ですが、堕胎させるならさせるで、最後まで責任とれよって話です 何故に女だけが背負わなければならないのか 女だけが痛い思いをしなければならないのか 何度も書きますが、子供はひとりでは出来ないのです こういうことから発展して、やがては虐待だのネグレクトだのが起こるんです 子供作りたくない、でもセックスはしたいんなら 避妊くらいちゃんとしろよって 誕生するはずだった命には、なんの罪もないのだから 詩の描き方、というか、スタイルみたいなのには 日々悩んでましてね いつまでも昔通りのスタイルではいけないんじゃないかと どういうふうに描こうが、私は私でしかないのですが そんなこと考えてたら、詩の描き方自体を忘れかけてしまって ありゃま、どうしましょ、って感じだったんですけど そんな中でこの詩が描けたので 突破口みたいな感じにはなってくれたかな と自分では思ってます(あまちゃん) 続白石かずこ詩集ですか? 今度探して読んでみますね でも、かっこいい詩ってどんなでしょうね 昔いた、坂本さんって詩人も めっちゃカッコ悪い詩描いてたじゃないですか? (坂本さん、ごめん) でもそこがカッコよかったっていうか 彼の詩のスタイルがカッコよかったというか この詩はカッコいいかかっこわるいかで云えば、カッコ悪い方かもしれません そういうことよりも、まずは描きたいことを描いていけたらいいなあ、とは 思ってますけどね ありがとうございました 心より感謝 追伸 ふぬーんさんの詩も読ませてくださいね 投稿、待ってます |
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No.8 ふぬーん 評価:0点 ■2023-09-25 15:48 ID:c1je41eY7Po | |||||
第三者目線じゃなく、陽炎さんの自身の意見を軽いリズムで小説風味にたまに比喩表現してみたら素晴らしい詩になるだろうなと思いました。 続白石かずこ詩集面白い詩集ですよ。言葉のリズムや詩の展開に絶対長けているのだから、自分の詩をもっと詩にするんだっていう気概、読んでみたいです。 完璧に上から目線で申し訳ないです。 詩をかけてない自分が適当なアドバイス言うのもだめだとは思いますが。。。 |
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No.7 ふぬーん 評価:50点 ■2023-09-25 15:29 ID:c1je41eY7Po | |||||
お久しぶりです。ふぬーんです。 皆さん仰られていることですけれども、一定の軽いリズムですんなり頭の中に詩の内容が入ってくる事が一番いいなあと感じました。 さて、内容なんですけど、こんな男に限って最後までしないやつはいないだろうと何故か疑問にも感じました笑 ですけど、絶対にこんな男いそうです笑 この詩の感想はこの一言だけです笑 こんな女の人にかぎってやさしいんですよね。絶対に自覚ありませんよ笑女の人側の心理に立てないんですよね笑わあ、妊娠はさせてませんが、一時期の若い頃の自分です笑 コインロッカーベイビーズじゃないけど、事件おこさまいが、それでもずっとこの主人公は赤ん坊に少し興味なさそうで、自分が可愛くて、風俗で働きながら赤ちゃん両親に預けて育てて無事産んだとしても、その赤ちゃんのためとか言いながらまた他の男作ったり、同性と遊んだり、酷そうです。 ええ、でもすべての多分男ですよ。 というふうに自分は読みました。 話は飛びますが、ニュース見ても「赤ちゃんポストに幼児預ける人多くて大変だなあ」ぐらいにしか男思わないと思うの自分だけでしょうか。その類を訴えたいんでしょうか。 内容の展開の具合は見事だなあと思いました。 国境は入社後、が若い頃一番付き合ってそうです。 詩なのだからこんなに第三者目線で語らなくてもいいんじゃないのとかも思いますた。そのライトな語り口を使って比喩バンバン使えばもっともっと読者にも陽炎さんの思いを訴えかけられるかもしれないと思いました。なんかぶっちゃけ独特でもこのスタイルの語り口調なら伝わるかななんて思いました。陽炎さんの若い頃の内容の重みが抜けたあとの、一歩進んだ表現方法としていいんじゃないかと思いました。 なんか自分が言うのも何だけれど、非常に勿体無いかなあと。 続白石かずこ詩集、めっちゃいいですよ。自分では陽炎さんそっち系に向いたらなと思っちゃいました。個人的感想なんで気にしないでください。僕なんで。 独自の比喩表現バンバン使って「カッコよく」「カッコよく」でふ。 ある程度の区切りのときに詩のこと諦めてねえ、とか思ってすいません。 無理言ってすいません、陽炎さんの俵万智したらどうなるんだろうか派です。怒られるの承知で言ってます。すいません。 蛇にピアスの男よりひっでえ男だなあと思いました。 ふぬーん |
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No.6 陽炎 評価:0点 ■2023-09-10 16:10 ID:.T.XHKIbJ8o | |||||
☆小松菜みずさんへ こんな重たい詩へもコメント頂き、ありがとうございます 主人公への深い考察 そうですね、彼女はずっと暗闇の中をさまよい続けていた たとえ、太陽が燦燦と降り注ぐ昼間の喧騒の中でも 彼女にとっては真っ暗闇も同然で 助けてくれたケンちゃんが 暗闇を照らす一条の光のように見えてしまったんでしょう だから云われるままに借金を返すため風俗へ 明るい未来を信じて でも、そんな未来は来ないんですよ ケンちゃんは自分を救ってくれる光などではなく ただのどうしようもないクズ野郎だったのだから 彼女にしても、ケンちゃんにしても どちらも暗闇の中をさまよい続けていた同士で 男は、子供のころに暴力を振るわれたりすると 大人になると、知らぬ間に狂暴になることが多く また女は、逆に可哀そうな人を見つけてはなにかと世話を焼き 自分がいないとこの人はダメなんだと思うことが多い それを愛だとか幸福だとかと勘違いした結果 最悪な事態を招くことに しかし、こういうときの男は本当にズルい セックスがしたいときだけ甘い言葉を囁いて いざ子供が出来たら、俺の子か?とかよく平気で云えるな、と そんな男だと気づかなかった女も女ですけど それにしても、自分はカンケ―ないって態度には ホント、腸が煮えくりかえる思いです ……すみません、ちょっと興奮してしまいました 最近は虐待事件でも、父親母親、またはどちらかの連れ合いの どちらも逮捕され、刑に処せられるようになりはしましたが こういった、公衆トイレや自宅などでひとりで産んで そのまま遺棄してしまったりするケースの場合 母親だけが捕まって、逃げた男のことは探し出そうともしない 子供はひとりじゃ出来ないんです どうして逃げた男を探さないのか 察するに、捜査する人間も男性が多いからではないかと 全部の男性がそんなふうに思うわけじゃないとしても その辺りも関係しているのじゃないかと 私個人としては考えるのですけどね 行方知らずの彼女はどこへ行ってしまったのか 躰はなんともないのか? 行く当てはあるのか? お金は? 食事は? 暗闇だけが、彼女の行方を知っているのかもしれません ありがとうございました 心より感謝 |
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No.5 小松菜 みず 評価:50点 ■2023-09-09 11:02 ID:ELoqBiWqZQs | |||||
読ませて頂きました。 どうも、小松菜です。 子供の頃、真っ暗な部屋に入る。暗闇は怖いです。 でも、大人になると真っ暗な部屋が怖くなくなる、暗闇はもう怖くない。と勘違いしたことがありました。 きっと暗闇を怖がる環境や状況がそこにあったんだと気がつきました。 この作品を読んだときに感じたのが、主人公はずっとずっと暗闇が怖かったのではないかと。 母親に500円玉を握らせられ、外へ出たときの暗闇がずっと続いている。 最後にトイレを出て、どこへ行ったのか。 そこにはまだ暗闇があるのか。いや、暗闇の中だろうな、と思ったら悲しすぎて悲しすぎて。悲しすぎて。 読ませて頂き有り難うございました。 |
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No.4 陽炎 評価:0点 ■2023-09-02 17:29 ID:.T.XHKIbJ8o | |||||
☆ゆうすけさんへ 大分お久しぶりです お読みいただき、ありがとうございます 詩のことはずっと頭の片隅にあるにはあったんですが 作者メッセにもある通り、どうやって描いてたっけ?と 全くもって描き方を忘れかけてまして このサイトの他の皆さんの詩を読み返してみたり 自分の詩ももちろん読み返してみたりして でも、描けない時というのは逆立ちしたって描けないもんなんですよね ある朝、出掛ける用事があったのに 急に描きたいことが言葉になって降りてきまして こうしておれぬと急いでパソコンを開いて 夢中でキーボードを叩いて出来上がったのがこの詩です えーっと、これは詩だと、私的には言い張りたいところです(笑) 悲しい出来事があとを絶ちません もうずっと昔から、変わらずこういう事件が毎年起こっています 男が悪い、女が悪い、どっちも悪いですよね 子供はひとりじゃ出来ないのだから 子供を作りたくないんだったら、ちゃんと避妊しろ!と言いたいです 避妊具つけたがらない男性もいるみたいですが それってどういうことか、ちゃんと解った上でのことなんでしょうか 男にいいだろう?なんて言われて許しちゃう女もよくない きっぱり断らなくちゃダメですよね あとで苦しい辛い痛い思いをするのは、女の方なんですから 子供の頃にひどい目にあった子は 絶対に親のような大人になどなるまい、と心に誓う だけども、悲しいかな、繰り返されてしまうんですよね どこかで断ち切らなければいけないと 専門家は知ったように言いますけど そんなの解り切ったことだっつーの 理屈だけじゃ解決できない問題なんですよ 経験者は語る、じゃないですけど だから、間接的に親たちにも責任の一端はありますよね そして、こういう事件の当事者のほとんどが どこに相談していいか解らない、と言うんですよ あと、知られるのが怖い、とも 頼れるはずの男には逃げられ ひとりで抱え込んで、どんどん孤立していって お腹はどんどん大きくなっていくし どうしようもなく、どうにもならなくなって 起こってしまう事件なのだと思います その不良のお友達、根はすごく優しいんでしょうね それにしても、冗談でも堕ろすつもりだったなんて 絶対言っちゃいけないセリフですよ 子供の心にどんだけひどい影響があるか 少しは考えたのか?と言いたいです こんな悲しい事件が1件でも多くなくなってくれることを 切に、切に願います ありがとうございました |
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No.3 ゆうすけ 評価:50点 ■2023-09-01 18:42 ID:QOM0ArBj2LA | |||||
拝読させていただきました。お久しぶりです。 「愛されずに育った悲しみ」このテーマが相変わらずに強烈で、どこからどう感想を書こうかと悩むほどです。 さて、詩かな……、テンポのよい掛け合いで進む展開がスムーズで、すんなりと作品世界に引き込まれますけど小説っぽい感じでもあり、詩といえば詩のような。そういえば詩の定義ってなんだっけ? 私も詩も小説も書き方忘れてそう。 「誰もが祝福されて生まれてきてほしい」いつも作品にこめる願いが、さりげなくて自然な言葉で心に入り込んできては心を揺さぶりますね。 男女の生理の違いもまたテーマとしては面白いです。男はあわよくばやり逃げしたいとか、一時の快楽だけ得られればいいみたいな、そんな輩も一定数おりますからね。女性にも子供ができても母親ではなく「女」のままなのがいると思いますが。 人に愛情を与えるには、唯一無二の存在として愛されて形成された自己肯定感と自信と強さが必要なのではないかと思います。 私の友人にも、父親「お前おろそうと思ったけどおろしそびれた」母親「そうそう、おろす金なかった」と言われたのがいて、いわゆる不良になって今でも飲んだくれているのがいましてね、優しくていい奴なんだけど毎度女に裏切られてしまうんだよなあ。 繰り返される「負の連鎖」もまた重くて悲しいテーマですね。 創作意欲の根源って、空地の土管にこっそり叫ぶような、深夜の岸壁で海に向かって叫ぶような、或いは心の奥底で不完全燃焼で熱くなるような、主張したいけどリアルに言うとなんかこう青草いいというか恥ずかしいというか、そんな感じなんですよね。私もそういう気持ちでこのサイトで遊んできましたので、こういう想念の詰まった作品が好きなんです。 |
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No.2 陽炎 評価:0点 ■2023-09-01 11:22 ID:.T.XHKIbJ8o | |||||
☆えんがわさんへ お読みいただき、ありがとうございます 描き終わって読み返してみて なんだかすごいもん描いてしまったかなあ、と きっと読む人は引いてしまうんじゃないかとも思ったのですが こういうの描くの、私くらいしかいないだろうと 開き直って、投稿することにしました そうですね、この詩の主人公は愛し方を知らない というか、愛そのものが何なのかわかってないのかも だから、ちょっとの優しさでほいほい着いていってしまう ケンちゃんは、典型的なクズ男として描きましたが そうですか、悪い人に見えない? 読む人によって見方も感じ方も違って面白いですね あまりに救いがない話になってしまったので せめて赤ちゃんは息をしていてもらうことに そこに淡い光を見出してくださった えんがわさんの視点の優しさに、この詩は救われました 母親はどこへ行ってしまったのか たったひとりでお産をして その後はなんでもないのか 赤ちゃんにはできれば出生の秘密は教えないであげたい そして、優しい養父母にもらわれていくことを 切に願う次第です このような事件があとを絶ちません 誰が悪いといったところで解決はしないのかもしれません 親自身が虐待されて育ったりだとか 経済的な事情ももちろんあるでしょうが なにより避妊もなにもせず、ただ快楽のために行為に及び 責任とるのが嫌だから面倒だからと向き合うことを放棄した結果 起こってしまう事件なのではないかと私は思います そうしてこういう場合、責められるのは大抵女だけです 逃げた男のことを責めたり見つけ出したりすることはまずありません 子供はひとりでは出来ないのです 男にだって責任はあるはずです 自分の両親に、望まれずに産まれてきたなんて こんなに悲しいことはありません どうか、こんな悲しい事件が起こらない、 起こさせない世の中になることを |
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No.1 えんがわ 評価:30点 ■2023-08-31 07:00 ID:PyFRimgEhSs | |||||
やるせないですー。 胸がぎゅっと詰まりました。かなり。 主人公は人の愛し方を知らないというか。 かといって要領よく振舞うこともできない。 ケンちゃんも決して悪い人とは思えないです。 ただ弱いだけで。 赤ちゃんが生きているかもしれない。 それが救いのない話の中に投げかける淡い光のように感じました。 どんなに悲しくても生きていて欲しいし、主人公と会って欲しい。 少女漫画っぽい軽快な語り口で綴られる重いテーマですね。それがやけにリアルで、ずしりとヘビーにやられました。 貧しくても生きていてもいい社会が作られることを。 |
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