アイスカフェラテ |
暑苦しい不機嫌を振り撒いて 手で扇ぐ風は生温い 目の奥が涼しげに見えるのは 僕にしか分からない 顔も見たくないと捨て台詞 ああいつものパターン僕のターン 我が儘されるがままいられるわけない じゃあサヨナラって また明日はない コーヒーが今の気分なら 素直に受け入れられない アイスカフェラテくらい曖昧に かき混ぜてはみたけれど 底に溜まったガムシロのみ干して 幸せなんて思ってた 今から追いかけようなんて 少しも思わない 飲み干したグラスなぞって 退屈を表した それでも意外と会いたくない その程度だったか ありとあらゆる消せるもの全て 1から10まで黒から白へ 記憶まで操れる能力者を ネットに探しに行く ああ何にも もう何にも 無くたって生きて行ける 幸せは幾つもそこらじゅう 転がっていたんだ 傷んだ コーヒーが今の気分なら 素直に受け入れられない アイスカフェラテくらい曖昧に かき混ぜてはみたけれど 底に溜まったガムシロのみ干して 幸せなんて思ってた これも正解のひとつなんだって あれも正解だったかって? 分かっていたんだ 言うんだ |
久藤 nobu
2020年07月19日(日) 02時55分52秒 公開 ■この作品の著作権は久藤 nobuさんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | |||||
---|---|---|---|---|---|
No.1 僅夜 評価:50点 ■2020-10-13 00:31 ID:AuP4tDG/EmU | |||||
貴方の残滓を飲み干して、自分が思っていた以上に何も無かった事に驚いて 寂しいわけでもなく悲しいわけでもなく・・言葉にできない コップの外側に残った水滴を指で遊んで紫煙をくゆらせる、そんなイメージ 素敵です |
|||||
総レス数 1 合計 50点 |
E-Mail(任意) | |
メッセージ | |
評価(必須) | 削除用パス Cookie |