人生の意味とか、 |
欄干に脚をぶら下げて、物見遊山で遥か下、この高層ビルから地上を見る 風は皮膚を少しつねるように通り過ぎていった 少し歳のいった青春ごっこはまだ続きそうで、少しうんざりした 一昔前に正論が流行った。 何人の予断も許さない相対さはそれはそれで意味があったが、それはそれだ。 人生を論じるのに古代の中国から西洋の近代まで一線を引かなくてもいいんだよって 野暮ったく言えばサンクチュアリのことを話すのに私的言語が存在しないが偏見がある 僕の朗読がジブリの想像力から解放されたのはついこないだの話だし、誰も責めない この詩は前置きで終わる。 僕らの人生が結論の保留の連続であるのと似ているだろうか 今もう一度正直になろうと思う。 僕は猫がそんなに好きじゃない。ただし、詩の題材としては好きだ 昔は知らない街の風景に憧憬を抱いていた。 知性あるものに憧れいた。 綺麗な街に住み移るのだと思っていた。 知り得る物は全て知りえると思っていた 年齢は春を過ぎた。暑い夏がやってくる。 それはとても土の匂いがするものだと思う 知っていた幸福とは違う幸福の形。 痛みが過ぎ去った季節のこと。 意味が必要だった春。 意味が喪失した夏。 けれど! 意味を狭い視野で作ってしまっても良いのだと気付いた季節。 鳥は空を飛び、ライオンは君臨し、人は皆賢いフリをする。 青靴派の人たちの話は僕には難しかった 、意味がそれならそれでいい。 僕の意味は、 心を繋ぐ友人を作ること 長い長い言い訳の鎧を解いた瞬間のことだったと思う。 |
詩歌敗北者
2019年11月03日(日) 21時25分04秒 公開 ■この作品の著作権は詩歌敗北者さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 詩歌敗北者 評価:0点 ■2019-12-28 19:19 ID:gBjhm/nSDJ. | |||||
>>虎竜さんへ 初めまして、感想ありがとうございます。 >>落ち着きと素直。その土台から紡がれる旋律 恥ずかしながら落ち着いたのも素直になれたのもここ最近の話です。社会に揉まれました。 心地よく読んでくれるだけで嬉しいです。是非また読んでください >>僅夜さんへ 感想ありがとうございます。 視覚的なものは意識してました。というかそれしかできません笑。 言葉遊びには気をつけました。詩的緊張が途切れないように自分の実直な感じを入れ込むのは難しいです 嬉しいです、ありがとうございました >>ナカトノ マイさんへ 感想ありがとうございます >>「僕」と一緒に蜃気楼を眺めているような、掴み所のない遠い景色をぼんやりと見つめているような気分になりました。 そうですね。言語化できない部分を書こうとしていました。 映像を思い浮かべてました。 意味があるとしたら、できるだけ詩らしく書きました。飾らずに。 ありがとうございました。 |
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No.3 虎竜 評価:40点 ■2019-12-08 23:19 ID:9pxemaegKFc | |||||
落ち着きと素直。その土台から紡がれる旋律にうっとり。 普段、人の詩を落ち着いても素直にも読めない私ですが、 今夜は妖精さんが降りてきました。 気持ちよくトリップさせていただきました。 |
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No.2 僅夜 評価:50点 ■2019-12-06 01:40 ID:V8DdSaSVfYY | |||||
映像を見ているような気分になった どこか懐かしさも感じるし言葉選びが本当に好きで気持ちがいい 淀みなく流れるように読める、素敵です |
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No.1 ナカトノ マイ 評価:40点 ■2019-11-25 12:45 ID:mG7lMOhIP7M | |||||
何と言ったら良いのか分かりませんが、「僕」と一緒に蜃気楼を眺めているような、掴み所のない遠い景色をぼんやりと見つめているような気分になりました。 いちいち意味なんて考えなくてもいいのかなと、この詩を読んで思いました。 ありがとうございます。 |
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総レス数 4 合計 130点 |
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