続くのはその重さとか声音
死生観をテレビを通して見ていて、爪弾きにされたタバコを指に挟んだ美少女が手を広げている。
雨は降らない。あいにく、
春ではない
夏ではない
秋ではない
なら、なぜ冬と先に書かないのだろう。
音が弾む。緩くね♪
見た夢の話を、諳んじて、数学の話を僅かにしている。
倦怠感の(素直に言葉では訴えられない)わたしをそのまま投げ出している
歌うんだね、何を。君が知らない任意のうたの歴史。
息切れ。
でもさ、砂金が指から零れていていくように君の辛さと繊細さがなくなっていくくらいなら、世界なんてなくなればいいのにて僕は、学び始めた物理の話をしながら思うよ
雪ではない
吹雪ではない
霰ではないし
ただの平熱の私たちの昼間の有閑。
2045年問題の話を沈黙の間にして、吸熱していく吐息が、
「勝利の誓いをここでたてよう」
そう聞いたとき、北陸ではもう春一番がふいたことを思い出して

「おめでとう。ありがとう。」

手紙の文化が死んだのは恐竜が死滅したあっという間の出来事。
ねえどうする僕らも滅んじゃうよ
感性が鈍くなってぶくぶく太っておまけに髪が薄くなって、しわやしみが出てきて、
重要なのは柔らかさを失ってしまうこと
春一番がふいたって話してもいいかな
それともまた大人のふりする?

平熱の声音
逃げ腰@年寄り
2019年02月07日(木) 17時51分54秒 公開
■この作品の著作権は逃げ腰@年寄りさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
詩の僕とって新しい場所に来たような気分です。

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No.4  逃げ腰@年寄り  評価:--点  ■2019-02-27 19:14  ID:TzGSiGaGs2k
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>>僅夜さんこんばんはです。

冬と先に書かないことに詩の意味があると僕は思います。
繰り返し何度読んでくれて有難うございます。
諦め切れてない部分が漏れていましたか…それは僕の本音でもあります。
また気に入ってもらえるような詩を書きたいと思います!ではでは〜。


>>時雨ノ宮 蜉蝣丸さん前回と同じくコメントをいただいてうれしく思います

砂金は時の流れの重要さを意識したものですが、平熱の世界では冷たさだけが残るそのような感じを出しました。
返事遅れましたが読んでくれて有難うございます。


>>陽炎さんお久しぶりです

この詩が好きと言ってもらえてうれしいです。
あなたの言うとおり重い話と軽い話どちらも語っていることでバランスととっています。それは日常会話のように平熱な感じです
返事遅れましたが感想有難うございます
No.3  僅夜  評価:50点  ■2019-02-22 01:21  ID:AuP4tDG/EmU
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>なぜ冬と先に書かないのだろう。
何故だかここで、そうだよね〜そうだねぇって。
何でこんなに好きなんだろう?って何度も読み返しています。
たぶん諦めきれない所かな、っと。
どこか達観していて諦めきってるようで、でもそれを諦めきれなくて。
やっぱり切望しているんだけどそれは認めたくない、みたいな。
んー、好きです。
No.2  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:30点  ■2019-02-12 01:29  ID:RFnG7gIBzU.
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こんばんは。
久しいご挨拶もそこそこに、こっそり顔を出して帰っていくご無礼をお赦しください。

≫砂金が指から零れていていくように君の辛さと繊細さがなくなっていくくらいなら、
世界なんてなくなればいいのに

この台詞が一番好きです。
もし本当に砂金であるなら、川底の澱に紛れて残っていることもあるかもしれない。
でもきっと、そんな比重すらもない、この平熱の言葉には。

お邪魔致しました。
No.1  陽炎  評価:50点  ■2019-02-08 17:22  ID:uVD8.FKNQlU
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お久しぶりです、逃げ腰さん

いやぁ、私この詩好きです
具体的にどうこうって云えないんだけど
なんか突き刺さってくるものがありました

手紙の文化が〜、からの連が特に印象的で
重い話と春一番の話
どちらも語られているのは
その平熱の声音なんだということ

高熱じゃフラッフラだし
低体温じゃ死んじゃうし

なんだろう
今、すごい刺激受けた気がします

良い詩をありがとうです

総レス数 4  合計 130

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