手のひらのアニミズム |
今日の帰りに拾った セミの抜け殻を見ながら コイツを詩でどうしてやろうか とか思っていると 生まれる瞬間、苦しんだか喜んだか知りはしないが 抜け殻の格好は「好きにしやがれ」と言っている気がする ふと思い立って部屋の灯りを消し スティクライトで抜け殻を照らす 部屋いっぱいに広がった橙色の光は 自分がセミの中に入ったようでなんとも楽しい 橙色の光が夏の夕暮れのようで セミの声が聞こえてくるようで 「万物には魂がやどる」 故人の言葉をあらためてかみ締めながら 骸のセミと戯れる夜 |
僅夜
2018年09月19日(水) 02時13分41秒 公開 ■この作品の著作権は僅夜さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 僅夜 評価:0点 ■2019-02-11 00:25 ID:PqGa2EYWHgs | |||||
三神五月さんへ 始めまして、でしょうか? 今僕はとても恥ずかしく、同時に嬉しくもあるわけです。 コメントありがとうございます。 |
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No.3 三神五月 評価:50点 ■2019-02-05 23:48 ID:pkP/EC4hRbk | |||||
初めましてこんにちは 抜け殻の格好が 好きにしやがれ と言っている という言葉に 一気に持っていかれた気がしています がっつり気持ちを掴まれた気がします あついコンクリートの上で 開き直ったようなセミの抜け殻が 目の前に 浮かびました 素敵な時間をありがとうございました |
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No.2 僅夜 評価:0点 ■2018-09-22 23:14 ID:V8DdSaSVfYY | |||||
ヤエさんへ >〜童心に返ったような錯覚を覚えました。 命の器。役目を終えたモノ。それに対する愛情、哀愁。 僕たちが大人になっていくうちに忘れていく熱量。 それらが少しでも表現できて伝われば、と。 |
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No.1 ヤエ 評価:50点 ■2018-09-21 22:05 ID:SITQgi7z/cc | |||||
こんばんは 夏の夕暮れのような色かぁ、なるほどなと 少し思い耽りました。 ラストの語呂の良さがなんとも好きで、なんか童心に返ったような錯覚を覚えました。 読んでて楽しかったです。 |
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総レス数 4 合計 100点 |
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