そのように。 |
→数直線に→届け、思い。 小休止。 そのように笑えば、カウチ(高級な滑革)に寝そべってる彼女は、思い人とその美徳について、語るので、僕はげそっりとして割れた氷水に赤い液体が複雑な紋様を、かき乱す様に苦しんだ。 食事のときに、フォークに刺したチーズ生地を伸ばして、食べた。君はまだ彼の話をしていた。 もういいでしょう、僕なりのサインを出したが、口から音色が止まることはなかった 弾丸になって、弾む声が、蝉の詩と死を思い起こし、夏の終わりを思い起こさせた 、フォルテ。 帰り支度を始めると、【彼岸の入りにまた】と彼女は言い、僕はまた土に潜る。 その仄暗さといったら、天球の凍度にただよう彗星を連想させた 乾いた笑顔で出迎えももう何度も繰り返した 膨張したのは思索で、縮小したのはもちろん君との可能性だった 本を、読んだ 下らない男2人が慰め合う本だ 、突然、稲妻がなって、窓を、まじまじと見た後、カーテンを閉め、もう本を開くことはなかった 翌朝、晴れていることを確認すると窓を開け、飲み物を用意しタイルの上に座って、日光を浴びた 君のことを思い出すには、嵐が去った後には晴れやかすぎた。 別のことを考えた 言葉とか埠頭とか自動車のことを。 そのうちに、熱に浮かされ、気分が昂ぶって来たので街出て歩いた、 迷い込んだ兎が、遊歩道に数匹並んでドングリを齧っていたので、栗鼠にはこの季節どこにいるのか考えた。 彼女にこの話をしたら、きっと数秒で流されて、意中の男の話を晴れ晴れと、するであろう、 それでも会いに行こうと携帯機を取り出し、11桁の数字を押した 届いたのだ、少なくとも裏切らない季節として秋がやってくる。 倦怠と空腹の季節だ。読書として満たしていく。 雨が、降る。 花びらが舞う。 少女が飛び跳ねる。 私が、つまり彼女が笑った。 それだけで満足だ。 |
逃げ腰
2018年09月10日(月) 08時38分34秒 公開 ■この作品の著作権は逃げ腰さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 逃げ腰 評価:0点 ■2018-09-17 11:43 ID:Qho.FSsfItE | |||||
ナカトノ マイさん、感想ありがとうございます。はじめまして。 僕の心情を意識して新しく詩を書いてみたいと思います。 生活感出ていますか、それは良かったです。 自分で浮かんできた言葉を繋ぎとめた詩なんです。 読んで下さってありがとうございます。 |
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No.1 ナカトノ マイ 評価:40点 ■2018-09-17 01:42 ID:FBK3zXcLems | |||||
思いを届けたいけれど、遠回り。少し不器用なところがもどかしくて、しかしそうであるからこそ、とても心を動かされました。この詩では「僕」の生活感が感じられるような描写が多く書かれていてとても良いと思いましたが、それと同じくらい「僕」の心情が分かるような文があるとより、彼に感情移入しやすいかもしれないと思いました。あと、特に理由が無ければ【】は「」で良いかなとも思いました。 | |||||
総レス数 2 合計 40点 |
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