即興
はき崩した靴底に違和感を覚えて、一段一段登っていく
そんな感覚をうちに抱えてる
真っ黒のケープを着込んだ悪魔が私の前を横切る

――呪われたっていい…私夢を食べるバグみたいなものだし
――いくつの現実に子供たちを向かわして来た


吐き出した思いは遠く園先へ
希望の世界に招待するには、歳をとり過ぎていた。

こんにちは、
さようなら、
繰り返して私たちはやってきたけれど、別れの断絶に口を閉じる

ありえないありえない、そんな関係を崩すものが時間や区間や組織だろうか。
機関車が音を立てて、私を信号機の前で立ちませる。
こんな風に唐突に中断がやってくるのだ
我々はただただ口をぽかんと開けて待ち続けることしか出来ない

『映画みたいに皆泣いているよ』

止めさせてきた夢に私は苦しめられている。
若き青年たちの希望を、その灯火を、今になって応援できなかったことを。

明りを付けよ。希望の火をただ蝋燭に架けるだけでよい。
私は痛感する。人にいるのはその行動原理だと。去勢されたものに語る資格はないと。
…なので、再び許可を出そうと思う。
   大海原に出る許可を!
逃げ腰
2018年08月05日(日) 11時27分06秒 公開
■この作品の著作権は逃げ腰さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
なんだろうこれは。

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